ゼレンスキー大統領は、停戦と引き換えに占領地から軍を撤退させる考えを明確に否定。「領土譲歩はプーチンに次の侵攻の準備時間を与えるだけだ」と警告しています。
2025年12月に公表された20カ条の和平枠組み案では、以下の主要項目が盛り込まれました:
この案は、2025年10月の初期案(領土譲渡とNATO加盟断念を事実上要求)からの大きな転換であり、ウクライナが現在統治する領土の実効支配を維持した上での合意を目指しています。
ウクライナ軍は2026年に入り、東南部のドニプロペトロフスク、ザポリージャ、ドネツク各州で約745平方キロメートル(日本の東京23区の約1.2倍)の領土を奪還、26の集落を解放しました。ゼレンスキー大統領はこの作戦を「精密に、まさに計画通りに実行された」と評価しています。
ロシア軍の勢いは明らかに減速しています。米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」の分析によると、ロシア軍の1日あたりの領土獲得ペースは、2025年の13.2平方キロから、2026年初頭には2.9平方キロにまで低下。2026年上半期の獲得領土は約2,190平方キロで、前年の4,700平方キロの半分以下となりました。
さらにウクライナは中距離ミサイルや無人機を使ったロシア領土への攻撃を強化。クルスク州など後方の軍事拠点を攻撃し、ロシア軍の戦力を前方に分散させることに成功しています。
米国の特使スティーブ・ウィトコフとジャレッド・クシュナーは、近くキーウを訪問する見込みです。ウクライナのアンドリー・シビハ外相代行は「米国側との協議は現在一時停止しており、代表団の到着を待っている」と述べています。
ウィトコフ特使は2026年1月に7回目のプーチン大統領との会談を行いましたが、これまでの成果は限定的です。8月2日にはマルコ・ルビオ米国務長官が「今後数週間で外交努力を強化する」と発表、両国の「核心的問題に関する隔たり」を認めつつも、協議再開を模索しています。
ロシアはウクライナの和平提案に対して厳しい姿勢を崩していません。8月10日には、いわゆる「戦闘凍結」を明確に拒否し、空爆の一時停止案も受け入れがたいと表明。
また、2025年12月の20カ条案についても、安全保障保証を「事実上のNATO東方拡大」とみなし、拒否する構えです。プーチン大統領は、ウクライナがドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、ヘルソンの各州から完全に撤退することを引き続き要求しており、これはキーウにとって到底受け入れられない条件となっています。
ゼレンスキー政権が秋の和平合意を目指す背景には、冬の到来による戦況悪化への強い懸念があります。
ゼレンスキー大統領は5月31日のインタビューで、「現在の戦略的優位を活かすため、冬の前に和平進展を図りたい。冬になればロシアが主導権を回復する可能性がある」と語っています。
交渉は依然として困難が予想されますが、ウクライナの戦場での成果と米国の外交努力が、停戦への道筋を開く鍵となるでしょう。
ゼレンスキー大統領は、停戦と引き換えに占領地から軍を撤退させる考えを明確に否定。「領土譲歩はプーチンに次の侵攻の準備時間を与えるだけだ」と警告しています。
2025年12月に公表された20カ条の和平枠組み案では、以下の主要項目が盛り込まれました:
この案は、2025年10月の初期案(領土譲渡とNATO加盟断念を事実上要求)からの大きな転換であり、ウクライナが現在統治する領土の実効支配を維持した上での合意を目指しています。
ウクライナ軍は2026年に入り、東南部のドニプロペトロフスク、ザポリージャ、ドネツク各州で約745平方キロメートル(日本の東京23区の約1.2倍)の領土を奪還、26の集落を解放しました。ゼレンスキー大統領はこの作戦を「精密に、まさに計画通りに実行された」と評価しています。
ロシア軍の勢いは明らかに減速しています。米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」の分析によると、ロシア軍の1日あたりの領土獲得ペースは、2025年の13.2平方キロから、2026年初頭には2.9平方キロにまで低下。2026年上半期の獲得領土は約2,190平方キロで、前年の4,700平方キロの半分以下となりました。
さらにウクライナは中距離ミサイルや無人機を使ったロシア領土への攻撃を強化。クルスク州など後方の軍事拠点を攻撃し、ロシア軍の戦力を前方に分散させることに成功しています。
米国の特使スティーブ・ウィトコフとジャレッド・クシュナーは、近くキーウを訪問する見込みです。ウクライナのアンドリー・シビハ外相代行は「米国側との協議は現在一時停止しており、代表団の到着を待っている」と述べています。
ウィトコフ特使は2026年1月に7回目のプーチン大統領との会談を行いましたが、これまでの成果は限定的です。8月2日にはマルコ・ルビオ米国務長官が「今後数週間で外交努力を強化する」と発表、両国の「核心的問題に関する隔たり」を認めつつも、協議再開を模索しています。
ロシアはウクライナの和平提案に対して厳しい姿勢を崩していません。8月10日には、いわゆる「戦闘凍結」を明確に拒否し、空爆の一時停止案も受け入れがたいと表明。
また、2025年12月の20カ条案についても、安全保障保証を「事実上のNATO東方拡大」とみなし、拒否する構えです。プーチン大統領は、ウクライナがドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、ヘルソンの各州から完全に撤退することを引き続き要求しており、これはキーウにとって到底受け入れられない条件となっています。
ゼレンスキー政権が秋の和平合意を目指す背景には、冬の到来による戦況悪化への強い懸念があります。
ゼレンスキー大統領は5月31日のインタビューで、「現在の戦略的優位を活かすため、冬の前に和平進展を図りたい。冬になればロシアが主導権を回復する可能性がある」と語っています。
交渉は依然として困難が予想されますが、ウクライナの戦場での成果と米国の外交努力が、停戦への道筋を開く鍵となるでしょう。