スペインは軍をセウタに派遣し、沖合に500メートルの浮体式バリアを設置。モロッコは送還に協力した。スペインの推計では、8月3日までに約6万9500人の移民がモロッコに戻り、そのほとんどが自主的に護送下で帰還した
。8月6日時点で3000人から5000人がセウタに残っていた
。
ペドロ・サンチェス首相は、密輸組織が最近の最高裁判決(海上で阻止された移民を即時送還できないとする判決)を利用したと非難。モロッコ内務省は、SNS上の誤情報、人身売買ネットワーク、そして同判決の3つを要因として挙げた
。しかしスペイン最高裁判所の関係者はサンチェス首相の主張を「不適切」と退け、危機には政治的な起源があると指摘した。
モロッコはフニデクなどの飛び地近郊の町の検問所を警察と憲兵で強化。一方スペインは国家警察(Guardia Civil)のプレゼンスを増強した。ラバトはこれらの措置を「予防的」と位置付けた
。スペインのマルガリータ・ロブレス国防相は新たな大量越境試行に警告を発し、軍はセウタ駐留部隊の休暇を取り消した
。
8月12日の週、モロッコは匿名のSNS投稿で8月15日の大量越境を扇動したとして複数の容疑者を逮捕した。モロッコ内務省は投稿を監視し行動を起こしたことを確認し、不法移民を助長するオンライン投稿を行った者に対して法的措置を取ると述べた
。
モロッコは新たな越境試行の主催者や参加者に対して法的結果が生じると警告。スペイン政府は7月危機後の状況を「制御下にある」と宣言したが、警戒を継続した
。スペイン外相は、SNS上の誤情報に惑わされ、命を危険にさらしてセウタへの入国を試みないよう移民に警告した。
この危機はサンチェス政権にとって「最大の試練」となり、極右政党Voxが移民政策を攻撃、野党は国境の制御を失ったと非難した。サンチェス首相はこの侵犯を「スペインの領土一体性の侵害」と呼び、密輸組織を非難
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この事件はマドリードとラバトの緊張を再燃させた。またEU移民政策の深い亀裂を露呈した。スペインは別の移民負担分担を巡る争いの中、イタリアとの間で航空・海上旅行に国境管理を導入。イタリアはすでにスペインとのシェンゲン協定を一時停止していた
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