中国のピュアEV販売は前年同月比5%減と、やや意外な減少を示した 。しかし、中国自動車工業協会(CAAM)の発表によれば、PHEVと燃料電池車(FCV)を含む広義の新エネルギー車(NEV)全体では23.7%増の156万台に達している
。この乖離は、PHEVの販売急増が背景にある。NEVの新車販売に占めるシェアは過去最高の65.1%に達した
。
北米のEV販売は前年同月比27%減と、主要地域で最も大きな落ち込みを記録した 。アナリストはこの要因を、2025年9月にトランプ政権によって廃止された連邦EV税額控除にほぼ集約している
。これにより、米国市場ではEVのガソリン車に対する価格競争力が大きく損なわれ、急速な成長に冷水が浴びせられた形だ。
東南アジア、中南米、アフリカ、オセアニアなどのその他地域では、EV販売が97%増とほぼ倍増した 。インド、ブラジル、インドネシア、ベトナムといった国々では、充電インフラの拡充や新型車の投入、現地政府の優遇策が追い風となり急速に普及が進んでいる
。オーストラリアでも2026年上半期に大きな成長が確認されている
。
2026年7月の地域別データは、政策が市場に与える影響の大きさを如実に示している。
地域ごとの格差はあるものの、世界のEV市場は2026年も過去最高記録の更新が見込まれている。国際エネルギー機関(IEA)は、2026年の世界新車販売に占めるEVの割合が28%に達すると予測(2025年は25%)。BloombergNEFは2026年の世界EV販売台数を2300万台超(前年比11%増)と見込んでいる 。IEAは2026年上半期に90カ国以上で前年同期比の販売成長が確認されたと指摘している
。
しかし同時に、7月のデータは重大なリスクも浮き彫りにしている。市場の成長が、欧州と一部の新興市場という「政策に積極的な地域」にますます依存している点だ。米国市場が低迷し、中国のピュアEV成長が失速した場合、2026年の成長軌道は現在の予想よりも緩やかなものになる可能性がある。
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