日食の経路は北極圏から始まり、グリーンランド北東部を通過、アイスランド西部を横断した後、大西洋を越えてスペイン北西部に到達。イベリア半島を西から東へ進み、カスティーリャ、アラゴン、バレアレス諸島の各都市を通過した。スペインでは日没近くに皆既となったため、太陽は西の空低い位置にあり、皆既時間はほとんどの地点で2分未満、バレアレス諸島通過後に終了した
。
アイスランド: 部分日食は現地時間16:43~16:47頃に始まり、皆既は17:44~17:48頃(17:47 UTC)に各地で観測された。本影が初めてアイスランドに到達したのは西部フィヨルドのストラウメス灯台で、17:43:28 UTCだった。多くの場所で厚い雲と雨のため観測は難しかったが、ケフラヴィークでは17:47 GMTに完全な暗黒が観測された
。
スペイン: ブルゴスなどの都市では、日食は19:33に始まり、皆既は20:29に達した。皆既の持続時間は104秒、太陽は地平線からわずか8度の高さにあった。観測コンディションは総じて良好で、スペイン領土の80%以上で晴天が見込まれた
。
今回の皆既日食は、レイキャビクでは1433年6月17日以来、実に約600年ぶりの観測となった。またアイスランド全体としても1954年以来の皆既日食である
。アイスランド政府と観光局は、数千人の訪問者に向けて詳細な観測ガイド、雲予報マップ、安全情報を事前に提供した
。
レイキャビクでは皆既が17:48:12現地時間に始まり、約1分間続いた。太陽は西の空24.5度の高さにあった。次にアイスランドで皆既日食が観測されるのは2196年、レイキャビクでは2245年まで待たねばならない。
最高の観測地点では宿泊需要が急騰。ソリア県では宿泊施設の検索が**522%**も急増した。人口わずか86人の山間集落アルコス・デ・ラス・サリーナスでは、ガラクティカ天文台への近接性から、推定2000人~3万人の訪問者を見込んだ
。
日食はスペインを襲った厳しい熱波と重なり、高密度の観光客と極度の火災危険という危険な組み合わせを生み出した。
スペイン政府は今回の2026年の日食を、イベリア半島で連続して起こる3つのイベントの最初のものとして位置づけている。この珍しい集中は、天文観光、インフラ、安全に関する協調的な計画を促している。