アッバス・アラグチ外相は、オマーンとの合意だけでは海峡は再開されず、米国がイランの条件を受け入れる必要があると繰り返し述べています 。イラン革命防衛隊も8月8日、海峡再開は「交渉にかかっているのではなく」、米国がイランの条件を受け入れることにかかっていると声明を発表しました
。
通航量は開戦前の水準から急落しています。2026年2月の米・イスラエルによるイラン攻撃前は、原油、燃料、LNGなどの製品を運ぶ1日約70隻の船舶がホルムズ海峡を通過していました 。しかし、2026年5月下旬までに1日平均の通航は7隻未満に減少し、その後も6隻未満で推移しています 。2026年4月に査読付き学術誌に発表された衛星画像とAIS(船舶自動識別装置)の分析では、攻撃開始から最初の1週間で海峡を通る船舶活動が97%減少したことが確認されています 。
主な数字:
膠着状態が続く中、ブレント原油は1バレル89ドルを大きく上回る水準に高騰しています。主な価格動向:
米国エネルギー情報局(EIA)は2026年のブレント原油価格予想を平均86.81ドル/バレルに引き上げ、「8月までの深刻な混乱」を理由に挙げています 。
2026年8月5日、イランとオマーンはホルムズ海峡を通る新たな限定航路の地理的座標について合意に達し、共同発表の最終調整が行われていると発表しました 。この合意は、実現すればイランが海峡を通ってペルシャ湾に入る船舶の管理権を得ることになる——大きな譲歩です
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しかしイランは、この合意が海峡再開を意味するものではないと繰り返し強調しています。外務省報道官のエスマーイール・バーガーイー氏は、オマーンとの合意は「第三国が干渉しないことを条件に最終段階にある」と述べる一方 、革命防衛隊は8月8日、再開は「イラン・オマーン交渉とは無関係」と断言しました
。8月10日~11日時点でも、イランは米国が条件を受け入れるまで海峡は閉鎖されたままとする立場を維持しています
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双方は今や、相手方に対する補償を互いに要求しています。8月11日、トランプ氏は、イランが戦争賠償を求めているのを反映し、米国は数十年にわたる紛争に関連した死傷者に対する補償をイランに要求すると述べました 。米イラン間の直接交渉は再開されていません。
米国の封鎖は法的には有効ですが、現実には、イランの脅威、攻撃、そして民間船舶の航行リスク回避の組み合わせにより、海峡は事実上閉鎖されています。オマーンとの航路合意は限定的な通路を提供する可能性がありますが、イランはワシントンがより広範な譲歩をしない限り機能しないと明確にしています。そして、その譲歩はまだ得られていません。
その間、世界のエネルギー市場は深刻な圧力にさらされ続けており、世界で最も戦略的に重要な水路の再開への明確な道筋は見えていません。