しかし、大統領は2026年にウクライナが受け取るミサイルの数量は、国土全体を守るには不十分であり、2025年と比較して総供給量が減少していることも認めています 。合意された月間供給量の具体的な数字は明らかにされていません
。
さらに、ワシントンはウクライナ国内でのパトリオット迎撃ミサイルの生産を許可しない方針です。NATO駐在米国大使マシュー・ウィテカー氏がこれを確認し、ドナルド・トランプ大統領(当時)が示唆していたライセンス供与に関する以前のコミットメントは後退しました 。ゼレンスキー大統領は、欧州のパートナー、特にドイツとポーランドに対して追加のシステム提供を改めて要請しています
。
南東部の都市ザポリージャが最も大きな被害を受けました。ゼレンスキー大統領によれば、同市への攻撃には北朝鮮製の弾道ミサイルが使用され、少なくとも6人が死亡、19人が負傷しました 。また、ザポリージャの製鉄所「ザポリージスタル」への攻撃では労働者7人が死亡。ウクライナ側はこの攻撃でもロシアが北朝鮮製ミサイルを使用したと非難しています
。同製鉄所は被弾により生産を停止せざるを得なくなりました 。
ウクライナ当局と西側情報機関によると、ロシアは2025年8月以来使用を休止していた北朝鮮製のKN-23弾道ミサイルの使用を再開・強化しています 。ある情報報告によれば、ロシアは現在、最大120発の弾道ミサイルと6基の発射機を備えた専用の北朝鮮製ミサイル部隊をウクライナ攻撃に投入しているとみられます
。
現在、ウクライナ情勢では三つの展開が並行して進んでいます。1つ目は、ウクライナがワシントンに対して新たな和平案を提示する外交ルート。2つ目は、米国から毎月のパトリオットミサイル供給の確約を得たものの、その量が不十分で空域防衛に課題を残す軍事支援。3つ目は、ロシアが北朝鮮から供与された弾道ミサイルを使った攻撃を激化させ、多数の民間人犠牲者を出している戦況の悪化です。