ドイツ銀行がインフレ再燃を警告。 同行のストラテジストは、ブレントが85ドルを突破して88ドル近辺で引けたことを受け、6カ月先物の上昇とユーロ圏インフレスワップの上昇が、中央銀行のタカ派姿勢強化観測をあおっていると指摘した。
米10年金利は6.2bp上昇。 ベンチマークとなる米10年国債利回りは4.70%台を回復し、2025年1月以来の高水準となった。クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁がタカ派的な姿勢を示したことも背景にあるソ。
9月利上げ確率は50%超に再浮上。 7月の弱い雇用統計を受けて一時44%程度まで低下していた利上げ確率は、原油高によるインフレ懸念の再燃で50%超まで回復したソソソ。前回のFOMCでは3人の地区連銀総裁が即時利上げを主張して反対票を投じており、月初には市場の織り込む9月利上げ確率は約63%に達していたが、雇用統計を受けて低下していた
。
1年物ユーロ圏インフレスワップは2.39%に上昇。 エネルギー価格の上昇がユーロ圏のインフレ期待を押し上げ、ドイツ銀行が指摘するように、ブレント原油の上昇と歩調を合わせてユーロ圏のインフレスワップも上昇している。
米国株式市場は7月CPI発表を控えて低調。 ブレントが90ドルに迫る一方で、タカ派的なFRBの再評価が進み、翌日に7月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていたことから、株式市場は慎重な値動きとなった。ドルはアジア時間帯で方向感を欠き、中東での新たな攻撃を材料視することなく、インフレデータの発表を待つ展開となった。
市場の直接的な動きの背景には、依然として不安定な外交情勢がある。カタールは、ホルムズ海峡の将来を巡るイランとオマーンの協議が「正念場」にあると述べた。この具体的な発言は今回のソース群では独立に検証できなかったものの、米・イラン合意への期待が薄れ、新たな船舶攻撃が続くという広範な状況は、市場が織り込んでいる悪化シナリオと一致している。ホルムズ海峡の封鎖危機(イラン・オマーン両国による調停努力が続いている)は、上述したすべての市場変動の中心的な要因であり続けている。
総評: 8月12日の市場は、ホルムズ海峡封鎖を起点とするエネルギーショックが金利市場、インフレ期待、そして中央銀行の政策見通しに連鎖的に波及した一日となった。すべての注目は翌日に迫った米CPIの発表に集まっている。