SNBの米国株ポートフォリオは2026年第2四半期に10%以上拡大し、2300以上の米国上場企業への投資総額は1914億ドルに達しました。」主な原動力は世界的な株式市場の上昇で、既存の保有株の価値が押し上げられたことです。SNBは積極的にポジションを増やし、特にアストラゼネカ(+12億ドル)、エヌビディア(+8億2400万ドル)、アップル(+6億2600万ドル)、マイクロソフト(+5億800万ドル)、アマゾン(+4億300万ドル)などの買い増しが目立ちました。また、スイスフラン安・ドル高も、ドル建て資産のフラン換算価値を押し上げる要因となりました。
| 期間 | SNBの業績 |
|---|---|
| 2026年上半期 | 252億スイスフラン(312億ドル)の利益 |
| 2025年上半期 | 153億スイスフランの損失 |
| 2026年第2四半期のみ | 257億スイスフラン(318億4000万ドル)の利益 |
| 2025年第2四半期のみ | 220億スイスフランの損失 |
2025年第2四半期の220億スイスフラン損失から2026年第2四半期の257億スイスフラン利益への回復は、実に約480億スイスフランの大逆転であり、主に株式市場の上昇が貢献しました。外貨建てポジション(株式、債券、為替変動による影響を含む)からの利益は第2四半期だけで399億スイスフランに達し、配当金、利子収入、キャピタルゲインが主な源泉です。SNBは、上半期の数字だけで通期の業績や配当の可能性について結論を導くことには注意を促しています。
2026年第2四半期の13F報告書(米国株式のみの開示)によると、SNBの上位5銘柄は以下の通りです:
上位10銘柄でポートフォリオ全体の約34%を占め、ハイテク・ビッグテックへの集中度が際立ちます。また、第2四半期中に52銘柄の新規ポジションを取得し、その中にはハネウェル・インターナショナル(ティッカー:HONA)への約1億9820万ドルの新規投資も含まれています。
SNBはSpaceXを保有しているのか? いいえ、13F報告書のデータにはSNBがSpaceXを保有しているという証拠はありません。SpaceXは非公開企業であり、通常の13F報告書の開示対象外です。
大半の中央銀行が株式投資を避けるなか、SNBの株式投資戦略には2つの相互に関連する目的があります:
SNBほど、バランスシートに対して大規模な株式ポートフォリオを保有する中央銀行は他にありません。UBSのエコノミスト、フローリアン・ジャーマニア氏は、「同行は株式市場の上昇から恩恵を受けたが、その巨大なバランスシートゆえに業績は大きく変動する可能性がある」と指摘しています。
2026年上半期、SNBにとって唯一のマイナス要因となったのが金です。SNBは金の保有に関し、64億スイスフランの評価損を計上しました。これは同期間中の金価格の急落(1キログラムあたり11万919スイスフランから10万4812スイスフランへ下落)によるものです。この損失は、外貨建てポジション(株式、債券、為替効果を含む)からの317億スイスフランの利益を一部相殺する結果となりました。
SNBの金の現物保有量に変動はありませんが、時価評価による損失は、その資産構成の重要なリスクを浮き彫りにしています。2026年上半期は、異例の株式戦略が大きな成果を上げた一方、伝統的な金の準備はリターンの重荷となったのです。