各単独療法では不十分だった。 いずれか1剤だけでは潜伏ウイルスリザーバーの形成を防げず、治療を中止すると必ずウイルスが再燃した。しかし、3剤を同時に投与した群では、1年後に治療をすべて中止しても、血液や組織のどこからもウイルスが検出されず、抗ウイルス免疫応答すら確認されなかった。これは、リザーバーが形成される前に、ウイルスが増殖・感染できる「標的細胞」を完全に枯渇させたためと推測されている。
年間約12万人の乳児が母子感染でHIVを獲得するなか、この結果は次の大きな進展を示す:
結論として、これはどの単一治療も成し遂げられなかった「1回限りの短期治療による永続的排除」を霊長類で示した画期的な研究である。次の段階であるヒト臨床試験で安全性と有効性が確認されれば、小児HIVの治療概念そのものを変える可能性を秘めている。