30年ぶりの高水準への利上げ(1.00%)
日銀は2025年12月に0.75%、2026年6月に1.00%へ利上げし、歴史的な正常化を進めています 。さらに利上げを示唆しており、ロイターの調査では大半のエコノミストが12月までに、早ければ10月にも追加利上げがあると予想しています
。
「基調的なインフレが目標を上回る可能性」との警告
2026年7月30~31日の会合で、日銀は初めて基調的なインフレが2%目標を上回る可能性があると警告し、今後の政策議論は上振れリスクに焦点を当てると表明。明確なタカ派姿勢を示しました 。
協調的な円買い介入
日本財務省は複数回にわたる大規模介入を実施しました。
持続する円安圧力
これらの努力にもかかわらず、円は対ドルで約160円と40年近い安値圏で推移。クロス円でも弱含みが続いており、一度きりの介入の影響を、根本的な金利差が圧倒しています 。
豪州2026年第2四半期のインフレ、予想を下回る
トリム平均CPIは前年比+3.6%(予想を下回る)、6月のヘッドラインCPIは前年比+3.8%と、前月の4.0%から鈍化しました 。
利上げ観測が後退
AUD/JPYの短期的な押し戻し
インフレ指標の弱さを受け、AUD/JPYは約0.65%下落し、113.60付近まで値を下げました 。コモンウェルス銀行は、RBAは2026年残り期間は据え置きと予想しています
。
重要な注意点
RBAの政策金利は依然として4.35~4.60%であり、市場では年内の利下げ確率はほぼゼロです 。日銀との金利差が300bps以上ある限り、短期的なRBAの追加引き締め期待が薄れても、構造的なキャリートレードの需要は持続する可能性が高いです。
AUD/JPYの上昇は、根本的には金融政策の方向性の違いに起因します。RBAは引き締め/据え置きモードにある一方、日銀はタカ派に転じたとはいえ、ゼロ近辺からの正常化の途上にあります。約350bpsの金利差が円キャリートレードを復活させ、同ペアを高値圏に維持しています。日本の介入や日銀のタカ派的なレトリックは一時的な押し戻しをもたらしましたが、根本的な金利差が変わらない限りトレンドを反転させるには至っていません。直近の豪州インフレ鈍化はRBAの利上げ観測を後退させ、AUD/JPYの上昇圧力をいくぶん和らげましたが、RBAが日銀を大きく上回る金利を維持する限り、同ペアの数十年ぶりの高値圏での推移は、日銀がより積極的に利上げするか、RBAが利下げに転じるまで続く可能性が高いでしょう。