得られた教訓
チームは、印刷、事後加工、洗浄、検査、組立、試験にわたるより厳格なプロセス管理の必要性を強調。また、冷却感度やクリーン性要件に対する理解を深める必要があるとしている 。
今回のLOX/IPAエンジンに先立ち、Eplus3DとUCLロケットチームは英国の学生競技「Race 2 Space 2025」向けに再生冷却式二液推進エンジン「Excelsior」を開発。こちらはアルミニウム合金AlSi10Mgで、EP-M400S四レーザーLPBFシステムで印刷された 。初期世代は亜酸化窒素(N₂O)を使用する設計だったが、その後LOX/IPA方式に移行した 。5kNの目標推力を達成し、同カテゴリーで4位に入賞。17基のエンジン中、全試験を完遂した8基のうちの一つとなった 。
コロラド州に拠点を置くスタートアップLeap Spaceは、2026年8月、軌道投入用打ち上げ機「Bighorn」の最初の主要ハードウェアとして「Serrano」エンジンを公開した 。主な特徴は以下の通り:
Leap Spaceは1生産ラインあたり年間30基以上のエンジンまたはロケット全体の生産を計画しており、AMによる部品統合がその生産性を支えている 。
金属積層造形は、試作から飛行実証済み推進機器の生産へと急速に移行している。複数の企業で以下のような傾向が顕著だ:
2つのイベント——学生チームのトラブル対応と、スタートアップの一体成形量産エンジン公開——は、金属アディティブマニュファクチャリングが宇宙推進の現場で「使いこなす技術」として成熟しつつあることを如実に示している。