ここでは、主要な業績、ガイダンス、そしてアナリストが最も注視するリスク要因を詳しく解説します。
マイクロソフトは、2026年6月30日までの四半期決算で、主要な指標すべてにおいて市場予想を上回りました。
Azureは四半期のスターパフォーマーであり、成長率が前期から加速し、重要な年間マイルストーンを達成しました。
経営陣は新会計年度に向けて以下の見通しを示しました。
最も差し迫った懸念事項です。新たな開示情報によると、**マイクロソフトのAI収益(約241億ドル)の約70%**がOpenAIとのパートナーシップから生み出されています。また、今年前半には、マイクロソフトの6250億ドルに上る商業用履行義務残高(RPO)の約45%がOpenAI関連であることが明らかになりました。アナリストは、OpenAI自身がIPO(新規株式公開)に先立ち、マイクロソフトへの依存をリスク要因として指摘している状況下で、この関係が悪化したり再編されたりすれば、マイクロソフトのAI成長ストーリーに深刻な打撃を与えると警告しています。
前四半期には設備投資が66%増加し375億ドルに達しましたが、FY2027のガイダンス2550億~2600億ドルは、アナリストから「天井なし」の支出と見なされています。リスクは、このインフラ投資が実際のAI収益の創出を上回り、フリーキャッシュフローや投下資本利益率を圧迫することです。マイクロソフトのフリーキャッシュフローは第4四半期に196億ドルと依然堅調で、予想(134億4000万ドル)を上回ったものの、前年から23%減少しており、拡大するキャペックスとキャッシュフローのギャップは、アナリストの主要な議論の的となっています。
需要は供給を上回っているものの、巨額の先行投資を考慮すると、意味のあるAI収益の拡大は、インフラ構築の規模に比べてまだ初期段階にあります。アナリストは、AI収益の成長が、このインフラ支出を正当化するために必要なペースを維持できるかどうかを疑問視しています。
ライバルであるGoogle CloudやAWSもAIに積極的に投資しています。一方、英国やEUの規制当局は、マイクロソフトとOpenAIの提携関係を精査しています。もし、この提携に何らかの構造的な変更が強制されれば、重大な収益ギャップが生じる可能性があります。
AIインフラ(ソフトウェアよりも初期の利益率が低い)へのミックスシフト、およびオフィスやデータセンター設備の耐用年数を変更する会計処理の変更が、FY2027の粗利率を圧迫する見通しです。