国際エネルギー機関(IEA)は、2026年第3四半期末まで市場は「深刻な供給不足」が続くと警告。2026年の世界の石油生産は日量390万バレル減少する見通しです。湾岸諸国の供給損失は累計で10億バレルを超えるとされ、仮に紛争が早期に終結しても、第3四半期まで需給は引き締まった状態が続くとみられています。
米エネルギー情報局(EIA)は、主要経済国の石油在庫が2003年以来の低水準に向かっていると警告。IEAのビロール事務局長は「商業在庫は急速に減少しており、残りは数週間分しかない」と述べています。ゴールドマン・サックスは、4月の在庫取り崩しペースが日量1100~1200万バレルと過去最速だったと試算しています。
8月4日は米ドル安も原油価格を押し上げる要因となりました。またOPEC+は、極端なボラティリティの中でも価格安定を目的に減産枠を維持しています。
現時点で8月4日当日の主要ヘッドラインにはなっていませんが、北欧での製油所計画外停止も地域的な製品需給逼迫を通じて、代替カーゴ需要を生み出し、原油価格を下支えしています。
価格見通し
生産者の収益
最大の不確実性
米イラン紛争の行方です。停戦とホルムズ海峡の再開が実現すれば、日量数百万バレルの閉鎖生産が戻り、ブレントは急落するでしょう。逆に紛争が激化し、サウジや他の湾岸諸国のインフラが損傷すれば、価格は再び100ドル超に跳ね上がる可能性があります。