メディアテックはTSMCの先端パッケージング技術(学習向けチップにはCoWoS)を採用しており、TSMCの次世代A14プロセス向けテストチップにも取り組んでいる。また、TSMCのアリゾナ工場での4nmおよび3nmプロセス生産も計画している。
この動きは、クラウドプロバイダー向けカスタムAI ASIC市場でブロードコム(Broadcom) やクアルコム(Qualcomm) に直接挑戦するものだ。ブロードコムは現在、ハイパースケーラー向けカスタムAIアクセラレータ市場で支配的な地位を占めており、クアルコムもデータセンター向けAI分野への進出を積極的に進めている。メディアテックの50億ドルという潤沢な資金とTSMCとの既存の強固な関係は、次世代クラウドAI契約の有力な候補としての地位を確固たるものにしている。
メディアテックは、世界最大のスマートフォンチップサプライヤーから、幅広いカスタムAI ASICハウスへと変貌を遂げようとしている。成長著しいハイパースケーラー市場を標的に、クラウドプロバイダーが自社シリコン設計を進める流れに乗る戦略だ。