ペンタゴンの高官は、2026年7月のファーンボロー・エアショーで『Breaking Defense』に対し、米国は「現在、いくつかの行動計画を評価している」が、ウクライナが自国でミサイル製造を開始できる時期を「語るには時期尚早」だと述べています。主契約企業であるRTX(旧レイセオン)とロッキード・マーティンも、ウクライナ国内での生産可能性を評価する初期段階にあることを認めているものの、具体的な計画をまとめるにはまだ時期尚早だと警告しています
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PAC-3に使用される数百もの特殊なサブコンポーネント(ロケットモーター、誘導電子機器、火薬類、試験機器など)のウクライナにおけるサプライチェーンを認定するには、複数年にわたるプロセスが必要です。専門家は、生産開始までに最低1年、安定した量産体制に入るには2~3年以上かかると見積もっています
。参考として、ドイツでは2022年にパトリオット生産施設の許可が下りましたが、未だに1発のミサイルも製造されておらず、その難しさを示しています
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ロシアの激しい爆撃下にある国家に、高価値のミサイル工場を建設することは、大きな懸念事項です。ウクライナ当局者自身も、パトリオット生産施設がロシアの攻撃の優先目標になることは明らかだと指摘しています。リスクは物理的な工場施設だけでなく、国際武器取引に関する規則(ITAR)の対象となる、機密性の高い米国の技術データパッケージを現地で管理することにも及びます
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ポーランドのヴワディスワフ・コシニャク=カミシュ国防相とマグダレナ・ソブコヴィアク=チャルネツカ国防副大臣は、パトリオット迎撃ミサイルの生産をウクライナ国内ではなく、ポーランドで行うことを正式に提案しています。ワルシャワは、これを米国・ポーランド・ウクライナの三者間枠組みとして提示し、ロシアの直接的な攻撃脅威にさらされていないNATO領土内での生産の方が、より現実的で迅速に実現可能だと主張しています
。このポーランド案は2026年7月にペンタゴンで議論されましたが、正式な決定は下されていません
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なお、ポーランドは2026年5月に、既に米国国務省からPAC-3 MSE迎撃ミサイルの国内製造に関する予備承認を得ています。しかし一部のアナリストは、ポーランドでの生産案ですら、同じボーイングのボトルネックと複数年にわたるタイムラインに直面すると指摘しています
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トランプ大統領によるライセンス供与の表明は、必要な政治的ステップでした。しかし、それはボーイングが持つプロプライエタリ技術の拒否権、ペンタゴンによる遅々として進まないサプライチェーン認定、戦時下の生産拠点設置の危険性、そして競合する提案(ポーランドでの生産)の存在という根本的な問題を解決するものではありません。いかなるシナリオにおいても、生産開始は少なくとも1~2年以内には起こりそうになく、ウクライナ国内での生産は実現しない可能性すらあります。