DSAでは、EU域内の月間平均アクティブ利用者(recipients)が4500万人以上——これはEU人口の約10%に相当——のオンラインプラットフォームまたは検索エンジンをVLOP(または超大規模検索エンジン、VLOSE)に分類すると定めています。この閾値はDSA規則の第33条で定義されています。各プラットフォームは6か月ごとに利用者数を自己報告する義務があり、欧州委員会は4500万人の基準を超えた段階で指定を行います。
VLOPに指定されると、企業は4か月以内にDSAの最も厳格な規則を順守しなければなりません。主な義務は以下の通りです:
欧州委員会は、システムリスクに関する義務についてVLOPに対して独占的な監督権限を持ちます。
DSAに違反した場合、企業は全世界での年間売上高の最大6%に相当する制裁金を科されるリスクがあります。欧州委員会は、継続的な非遵守に対して定期ペナルティ支払いを課すこともできます。最近の執行事例では、AliExpressが2026年7月に安全でない製品・偽造品への対応不備で5億5000万ユーロ、Xが2025年12月に deceptive designと透明性不足で1億2000万ユーロの制裁金を科されています。
ChatGPTとRobloxはいずれもEU域内の月間アクティブ利用者数が4500万人を超えており、これがVLOP指定のトリガーとなりました。各社が欧州委員会に開示した正確な利用者数は公表されていませんが、報道によれば両社とも閾値を「超えた(surpassed)」とされています。つまり、EU域内の月間アクティブユーザーベースは4500万人以上であるものの、具体的な数値は現時点では機密情報となっています。
まとめると、両プラットフォームは4500万人の閾値を明らかに超えており、そのために指定が行われる見通しです。具体的な数値は4500万人を超えているという事実以外、公には確認されていません。
DSAは2022年11月に発効し、VLOP指定を受けたプラットフォームには2023年8月25日から適用が開始されました。最初の指定は2023年4月に行われ、17のVLOPと2つのVLOSEが指定されました。欧州委員会は2025年11月に発表した評価報告書で、4500万人という閾値は「目的に適っており、動的なデジタル環境に十分適合している」と確認しています。
Bloombergなど複数のメディアは匿名の関係者情報に基づき、ChatGPTとRobloxの指定が2026年8月にも行われると報じています。Gigazineの日本語記事でも、この動きが詳細に伝えられています。