「月曜朝の原油の急落は、単にバレルあたり数ドルを削っただけではない。それは7月の大半を通じて株式、為替、債券、中央銀行を締め付けていた地政学的な結び目を緩めたのだ」——SPIアセットマネジメントのスティーブン・イネス氏
ここがポイント:Q2(4~6月期)はイラン紛争で原油が高騰していた期間だ。停戦による急落が起きたのは7月27日と、四半期が終わった後の出来事。したがって、シェルとBPのQ2決算そのものは戦争プレミアムを反映した強い内容になる見込みだ。問題は、停戦が継続した場合のQ3見通し——フォワードガイダンスがどこまで下方修正されるかにある。
シェルのQ2は、相反する二つの力が交錯する。
シェルのQ1調整後利益は69億ドル。イラン紛争による原油高とボラティリティの高まりが「トレーディング&最適化」利益を押し上げ、コンセンサスを上回る着地となった 。Q2も同様の構図——上流の減産を下流・トレーディングの好調が補う——が予想される。ただし、停戦後の急落がQ3の収益見通しに暗い影を落とすのは間違いない
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BPは7月14日に出したトレーディングステートメントで、Q2の業績が原油高にしっかり支えられるとの見通しを示している。
Q2のブレント平均は103.85ドル/バレル(Q1は81.13ドル)。BPのQ2は明らかにこの価格環境の恩恵を受ける。肝心なのは停戦が持続するかどうか。供給リスク・プレミアムがQ3以降も剥落し続ければ、利益の追い風は急速に弱まることになる。