朱一明氏は、自身が保有するCXMT株式のうち、約56億ドル相当(Bloombreg Billionaires Indexで評価された個人資産139億ドルの約40%)を社員への株式報酬として提供すると表明しました 。この計画の対象となるのは、朱氏の保有する7億6800万株。約6760人の従業員(全従業員の約35%)に分配される見込みです 。
付与の条件は以下の通りです。
加えて朱氏は、10年間の個人株式売却禁止(ロックアップ) を宣言しています。上場から10年間はCXMTの株式を一切売却せず、10年が経過した次の10年間においても、前年末時点の残りロック株式の最大20%しか売却しないと誓約しています 。
朱一明氏の今回の決断は、同氏がCXMTにかけるこれまでの強いコミットメントの一環として理解できます。
| 指標 | 詳細 |
|---|---|
| IPO規模 | 579億2000万元(約86億ドル)。2026年のアジア最大のIPOです 。 |
| 上場日 | 2026年7月27日。上海証券取引所・科創板(STAR Market)、証券コードは688825.SS 。 |
| IPO価格 | 1株当たり8.66元 。 |
| 初日の上昇率 | 終値で466%高。初値は約49元でした 。 |
| 時価総額 | 上場後、一時的に中国本土で最大の企業価値を持つ上場企業となり、工商銀行(ICBC)を超えました 。 |
| 朱氏の純資産 | ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、約300%増加し139億ドルに急拡大しました 。 |
CXMTはこのIPOで579億2000万元(86億ドル)を調達。調達資金は生産能力拡大と研究開発に充てられる予定です 。
CXMTはAI向けDRAMメモリの需要急増を背景に、急成長を遂げています。
CXMTは単なる民間企業ではありません。その株主構成は、中国国家による深い支援を反映しています。
なおCXMTは、IPO提出時点で約1188億元(約1.7兆円)の有利子負債と366億元(約5500億円)の累積損失を抱えており、DRAM事業の資本集約的な性質を物語っています 。