初回出荷先は中芯国際集成電路製造(SMIC)、華虹半導体、そしてCXMTの3社。SMICは2025年9月からこの装置の評価を進めてきた 。複数の情報源は、これらの装置の性能や信頼性はまだASMLに及ばないと指摘している 。装置はEUVではななく、ASMLの旧世代NXTイマージョン・プラットフォームと競合するものだ。
約5台・約20台という数字、顧客名、ASMLとの性能差は、いずれもThe Informationの報道が確認しており、同年7月27日に広く再掲載された 。注目すべきは、上記3社はいずれも米国議会で審議中の法案でASMLからの販売・サポートを遮断される対象企業であることだ 。
CXMT(銘柄コード688825.SS)は2026年7月27日、上海証券取引所のSTAR Marketに上場。IPO価格は8.66元。寄り付きは49.50元、日中高値は54.65元まで上昇し、終値は49.00元と、初日で約466%の急騰を記録した 。
これにより時価総額は約3.28兆元(約4840億~4890億ドル)に達し、中国工商銀行を抜いて上海市場で最も時価総額の大きい企業となった 。CXMTは今年アジア最大となる86億ドルを調達 。2026年上半期の売上高は前年同期比で7倍超を見込む 。
具体的な値動きは全て2026年7月27日(月曜日)に発生したものだ。
確認された事実:
重要なニュアンス – 7月27日の売りは単独のイベントではない。AI銘柄のバリュエーション疲れ(SOXが130%高)、サムスンの決算失望、SKハイニックスの記録的下落、そしてAI勝ち組からの資金流出など、既に脆弱だった市場に、DUV報道とCXMT上場が新たな触媒として作用した。中国の競争力が西側既存企業の利益率を侵食するという懸念が、売りを増幅させた格好だ。
DUV報道は、オランダや米国によるASMLの先進装置への輸出規制が、中国の国産代替を加速させていることを直接的に示すものだ 。精度や歩留まりでASMLに数年遅れているとはいえ、中国が国内でイマージョンDUVを生産できるようになったという事実は、ASMLやアプライドマテリアルズなどにとって長期的な競争環境を変える 。
ロイター通信が7月23日に配信した分析は、CXMTの上場を「中国の国家主導型資金モデルの里程標」と明確に位置づけている。政府資金が戦略的スタートアップを世界的プレーヤーに変え、大きなリターンを生んだ過程を強調 。合肥市政府系の持ち株比率は約36.8%、中央政府系を含む国有資本全体では約半数と推定される 。CXMTは2016年の創業時、倒産したドイツのDRAMメーカー・キマンダの特許と人材を買収。合肥市のほぼ無尽蔵な資金で長年の赤字を乗り越え、2025年に初の黒字化を達成した 。
売りが広がったとはいえ、メモリー業界自体はAI向けHBM需要に牽引されたスーパーサイクルの只中にある。CXMTの目論見書やSemiAnalysisの予測では、2026年上半期の売上高は146億~176億ドルと爆発的な伸びを見込む 。同社の工場は2027年まで完売状態と報じられている 。
| 主張 | ステータス | 出典 |
|---|---|---|
| イマージョンDUV:2026年約5台、2027年約20台 | 確認済み | |
| SMIC、華虹、CXMTに納入 | 確認済み | |
| ASMLより性能劣る | 確認済み | |
| CXMTは上場初日466%高 | 確認済み(終値ベース465.82%) | |
| CXMTの時価総額約4840~4890億ドル | 確認済み | |
| CXMTが中国本土の上場企業で時価総額トップに | 確認済み | |
| ASMLは同日7.37%安 | 確認済み | |
| 7月の売りの背景(サムスン、SKハイニックス、ベアマーケット) | 確認済み | |
| 合肥市政府系の保有約36.8%、国有全体約50% | 確認済み(ロイター) | |
| CXMTの2026年上半期売上高急増、工場は2027年まで完売 | 確認済み |