非GAAP指標はこれらの一時費用を除外するため、インテルは記録的な営業利益と巨額の最終赤字を同時に報告できる。しかし、見出し数字だけを拾う個人投資家やアルゴリズム取引にとって、GAAP損失が最初に目に飛び込んだ。彼らは詳細を後回しにして売りを先行させた 。
より重要な要因であり、アナリストが注目したのは資本的支出(キャペックス)だ。
インテルは2026年の設備投資見通しを200億ドル超に引き上げ、従来予想を大幅に上回った。さらに、2027年の設備投資は2026年を「はるかに上回る」方針を示した 。CFOのデイビッド・ジンスナー氏は決算説明会でこの方針を確認し、「例外的に強い顧客需要シグナル」をその理由に挙げている
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まだ業績回復途上にある企業にとって、これほどの支出拡大は投資家に警戒感を与えた。つまり、インテルはAIブームからフリーキャッシュフローを生み出すどころか、より多くの資金を工場や設備に注ぎ込む必要があり、その投資がいつ実を結ぶかは不透明なのだ。
好決算にもかかわらず、多くのアナリストはレーティングを維持し、トーンは控えめだった。CNBCは「ウォール街の大半の投資銀行は、現在のレーティングを維持している」と報じている 。持続的なマージン改善とファウンドリ事業の実績が確認されるまでは、格上げに動く姿勢を見せていない
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7月24日のインテル下落は、孤立したイベントではない。数週間前から燻っていた、AIを巡る資本的支出サイクルに対する市場全体の再評価の最新の症状だった。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、6月末のピークから7月中旬までに約24%下落し、テクニカルな弱気相場(ベアマーケット)に突入した 。ブルームバーグは7月18日、「巨額のAI投資がバリュエーションに見合うのかという懸念から、半導体株が下落している」と報じている
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ロイター通信は、米国のヘッジファンドが7月初旬までの4週連続でテクノロジーハードウェア株を売却したと報じ、ゴールドマン・サックスはこのセクターからの大規模な資金流出を指摘した 。この売りは米国だけに限定されなかった。韓国のKOSPI指数は日中で約10%急落し、サーキットブレーカーが発動。サムスン電子とSKハイニックスはそれぞれ9~12%下落した
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バンク・オブ・アメリカが運用総額4400億ドルの162人のファンドマネージャーを対象に実施した調査では、「企業がAI投資に過剰に資金を投じている」と回答した割合が「過去最高」に達し、これをバブルと見る声が急増した 。ロイターは2026年5月、AIを巡る資本的支出ブームがその規模で「すでにドットコムマニアを凌駕している」と指摘し、その支出が十分なリターンを生まない可能性への懸念が高まっていると報じている
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JPモルガンでさえ、AI支出に対して強気の姿勢を維持しながらも、このジレンマを認めている。同行は中間見通しで、2030年までの世界のAI関連資本的支出の総額を5.5兆ドルと見積もったが、同時に「この規模の支出は企業の利益とバランスシートを脅かす」と指摘した 。
インテルのデータセンター&AI(DCAI)部門の売上高は59%増の63億ドル、AIビジネス全体では前年比70%増と急成長した 。しかし、同社がこの需要に対応するために設備投資を200億ドル超に引き上げ、さらに2027年も増額を示唆したことは、市場の中心的なジレンマを完璧に浮き彫りにした。すなわち、AIの成長を追い求めるには、ますます大規模な投資が必要であり、その投資の回収期間は依然として不透明だということだ。
インテルの金曜日の下落は、「2重の打撃」だった。第一に、ヘッドラインのGAAP赤字が個人投資家を怖がらせた。第二に、設備投資の急増が、すでに「AI支出のピークアウトリスク」を織り込み始めていた市場の神経を直撃した。
株価は好材料にもかかわらず下落したのではない。むしろ、その「良いニュース」が、投資家が半導体セクター全体に対して恐れていた、あの支出拡大の軌道を裏付けるものだったから下落したのだ。AI需要は確かに本物で、成長している。しかし、市場が今問いかけている問い──そしてインテルの決算が鮮明に浮き彫りにした問い──はこうだ。それに見合うリターンが、その負担を正当化できるほど十分に速く届くのか、と。