これまでAIへの巨額投資を大目に見ていた投資家層が、突然「目に見えるリターン」を要求し始めたことで、「AIトレード」全体の再評価が一気に進み、全面的な売りを招いた。
| 指標 | アルファベット (GOOGL) | テスラ (TSLA) |
|---|---|---|
| 売上高 | 1198億ドル(前年比+24%) | 282億4000万ドル(前年比+26%、市場予想255億5000万ドルを上回る) |
| 純利益 / EPS | EPS 9.11ドル(市場予想2.88ドルを上回る) | 調整後EPS 0.33ドル(市場予想0.49ドルを下回る) |
| 営業利益 / 営業利益率 | 営業利益 前年比+30% | 営業利益 3億9800万ドル(営業利益率1.4%、前年比57%減) |
| 設備投資(CAPEX) | 449億ドル(営業CFを超過) | 58億ドル(サイバーキャブ+ロボティクス+AI向け) |
| フリーキャッシュフロー(FCF) | ▲59億ドル(赤字) | ▲11億ドル(赤字) |
| 2026年通期CAPEX見通し | 上方修正、年換算で1800~1900億ドルのペース | 約250億ドルに上方修正 |
最大の懸念点: アルファベットの四半期設備投資(449億ドル)が営業キャッシュフロー(391億ドル)を上回り、フリーキャッシュフローが数年来で初めて赤字に転落した。テスラもフリーキャッシュフローが赤字に転じ、営業利益率は過去最低に近い1.4%にまで落ち込んだ。
翌7月24日(金)、アジア市場も米国株安を受け継ぎ下落した。MSCIアジア太平洋指数は0.8%低下し、日本、韓国、オーストラリアの主要株価指数が総じて値を下げた。このテクノロジー株の下落に追い打ちをかけたのは、中東情勢の緊迫化によりブレント原油が1バレル=100ドルを突破したことだ。AI投資への不安と原油高によるインフレ懸念が重なり「パーフェクトストーム」と形容される状況となった。韓国をはじめとする新興アジア株式市場は、この二重のショックで特に大きく売られた。
アナリストや市場関係者の間では、残るマグニフィセント・セブン企業には以下の3点が厳しく問われるとの見方が一致している。
なお、これら企業の2026年第3四半期業績の具体的な発表日は7月25日時点では確定していないが、今回の売りがハードルを大幅に引き上げたことは間違いない。マイクロソフト、メタ、アマゾン、アップルのいずれかが同様のCAPEX増加とフリーキャッシュフローの改善不足を報告した場合、更なる下落は避けられないと見られている。