AGI部門の削減は、2025年10月に始まった一連のリストラの最新版である。
これにより、アマゾンは2025年10月以来、累計で30,000人以上のホワイトカラー職を削減。これは同社史上最大の人員整理となる。
アンディ・ジャシーCEOは、重なる説明の中でいくつかの共通した論点を提示している。
「文化の是正」(2025年10月)
2025年第3四半期の決算会見で、ジャシー氏は最初の14,000人削減について「コスト削減でもAI駆動でもなく、あくまで文化の問題だ」と強調。会社を「より機能的で、よりフラットで、より迅速にする」ための措置であり、不要な官僚主義を排除し、顧客に近い現場の意思決定を強化するものだと述べた。
「反官僚主義と効率化」(2026年1月)
16,000人削減を発表したブログ記事では、この措置を「組織の強化のため、階層をスリム化する」という広範な戦略の一環だと説明した。
「AIへの巨額投資は撤退ではない」(2026年4月)
年次株主宛書簡で、ジャシー氏は2026年の設備投資として約**2000億ドル(約30兆円)**を計画し、その大半をAIインフラに充てると表明。「私たちは慎重なアプローチは取らない。有意義なリーダーになるために投資している」と述べ、AIを「一生に一度の機会」と位置づけた。AWSのAI関連売上高は、2026年第1四半期に年間換算で150億ドルを超えたという。
ジャシー氏のメッセージは時間とともに変化している。最初の削減は「文化の是正」を前面に出し、その後の3万人超の削減は「効率化のための再編」と説明。同時に、AI向けに年間2000億ドルという巨額投資を発表することで、同社がAIへの投資から撤退するのではなく、むしろ「AIインフラと顧客向けAI」へとリソースを振り向けていることを示している。2026年7月のAGI部門の削減もこのパターンに沿ったもので、高度なAI部門の一部の人員を削減する一方で、より商業性の高いAIアプリケーションにリソースを集中させる動きと見られる。