輸入量の急増に対し、通関当局の執行能力は追いついていません。
EUは2025年、域内で大規模な通関統制作戦(Priority Control Area)を実施。消費者に直接送付される第三国産のおもちゃ、化粧品、小型電子機器など約2万点を検査しました。
その結果、検査対象となったおもちゃと小型電子機器の半分以上(一部ソースでは60%超) がEUの製品安全規則に違反していることが判明。特に実験室での詳細テストでは、検査品の84%が「危険」 と評価されました。これらの不適合品の大部分は中国のeコマースプラットフォーム経由で出荷されたものでした
。
この状況に対処するため、EUは複数の対策を段階的に導入しています。
EUは、急増する低額EC貨物への対応として、関税の再導入とプラットフォームへの責任転嫁という、これまでにない舵を切りました。この措置はTemuやShein、AliExpressといった中国系プラットフォームのビジネスモデルに直接的な影響を与えると見られます。2028年以降の完全な関税適用とデータハブの稼働により、EUの通関体制は大きな変革期を迎えることになります。