申し立ての核心は、インファンティノ会長(2020年からIOC委員 )が、一連の発言や行動でIOCの政治的中立ルールに繰り返し違反したというものです
。今回のバログン処分撤回への関与に加え、過去にトランプ氏が立ち上げた「Board of Peace」への参加も問題視されています
。
IOC憲章は「オリンピック・ムーブメントに属するすべての組織は、常に中立を守らなければならない」と規定。2026年6月には、このルールを補強する新たな文言が追加されました 。FairSquareは、以前にFIFA内部の倫理委員会に同様の申し立てを行ったものの、調査が行われなかったと指摘しています
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IOCの対応は「単なる拒否」ではなく、複雑なものとなっています。2026年2月には、IOCのキルスティ・コベントリー会長が、インファンティノ会長による「Board of Peace」参加が憲章違反かどうかを「調査する」と表明 。この調査はバログン騒動が起きる前から進行中でした。
しかしFairSquareは、今回のバログン関連の新たな申し立てについて、IOC倫理委員会が正式な調査を開始したという確認をまだ得ていないとしています 。申し立てが明確に却下された証拠はないものの、迅速な動きがないのは、インファンティノ会長が現職のIOC委員であり、FIFAが世界最大のスポーツ団体であること、そしてIOCが歴史的に自組織の委員に対する政治的中立ルールの適用に消極的であることなどが背景にあるとみられます。申し立てが公表された同日には、欧州の70人以上の議員もFIFAとインファンティノ会長の政治的中立性に関する調査を要求しています
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バログン事件は、インファンティノ会長の立場を複数の面で脅かしています。