これと同時期に、他のリーグは迅速な対応を見せている。MSLのシカゴでの試合は延期され、MLBのニューヨークでの試合は開始時間が前倒しされた。さらに、NWSL(ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)のゴッサムFC対ワシントン・スピリット戦では、リーグのプロトコルに従い、大気質指数の値によって前半と後半それぞれに2回の休憩が義務付けられた
。
| 項目 | 予報 |
|---|---|
| 天候 | ほぼ晴天、湿度は低め |
| 気温 | 最高気温約85°F(29.4°C)、体感温度86°F(30°C) |
| 風 | 北北西の風 時速12マイル(約19km) |
| 大気質 | 改善傾向 — 「山火事の煙が減り、大気質はいくらか改善する」見込み |
| UV指数 | 10(非常に高い) |
| 雷雨のリスク | 週前半は懸念されたが、最新のAccuWeather予報では決勝当日はほぼ晴天と予想されている |
煙のピークは木曜日(ニュージャージーの一部でAQIが「不健康」に達した)で、金曜日から徐々に薄れ始めた。英スタンダード紙は、キックオフまでにはかなりの煙が晴れる見込みだと報じている
。AccuWeatherによるメットライフ・スタジアムの詳細な日曜日予報では、最高気温85°F、体感温度86°F、北北西の風12mph、雷雨の確率は0%とされている
。
2025年から2026年にかけての複数の報道は、FIFAが山火事の煙や有害な大気質に特化した公的な緊急時対応計画や試合延期のガイドラインを一度も公開していないことを一貫して指摘している。CBCは2025年7月、大会まで1年を切った時点でFIFAの計画は「曖昧なまま」だと報じた
。Yahoo Sportsは、専門家がFIFAについて「基本的にほとんど何もしていない」と述べたと伝えている
。
FIFAは、どのAQIレベルで試合の延期や中止を検討するのか、その基準を公に定義していない。英サン紙は、当局はAQIが「危険(hazardous)」レベルに達した場合にのみ延期を検討すると報じているが
、これはFIFAが発表した公式ルールではなく、非公式な情報に基づくものとみられる。これとは対照的に、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)は特定の大気質の閾値を超えた場合、試合を実施できないという明確な基準を定めている
。
FIFAが持っているのは、「気候関連リスクは、開催都市やスタジアム当局との緊密な連携のもと、大会計画全体の一部として評価されている」という一般的な声明のみである。大会のコマンドセンターには全米気象局のスタッフが常駐しているが
、大気質に関する具体的で一般公開された延期プロトコルは一切発行されていない。
フォーブス誌は、健康な成人であっても、AQIが「不健康」とされる150を超えるレベルに数時間さらされると、喉の炎症や息切れを経験する可能性があり、FIFAはこのシナリオに対する徹底した緊急時対応戦略を策定していないと指摘している。AQIが「非常に不健康」と定義される200を超える場合、米国環境保護庁(EPA)は長時間の屋外活動を最小限に抑え、屋外イベントの日程変更を勧告している
。
さらに、スポーツ医学専門医のジェームズ・ハル医師(英国スポーツ・運動医学協会およびブロンプトン病院所属)は、The Athleticに対し、AQIが100を超えるとリスクが高まることを示しており、サッカーチームに対してトレーニング時間を制限するようアドバイスしていると述べている。
FIFAは決勝戦を7月19日日曜日午後3時(東部標準時)にメットライフ・スタジアムで予定通り開催する方針であり、煙は大部分が晴れ、天候はほぼ晴天で最高気温は約85°Fと予想されている。しかし、山火事の煙による有害な大気質を理由に試合を延期または中止するための公的な文書化されたプロトコルがFIFAには存在しない。このギャップは健康専門家や識者から批判を集めており、世界で最も価値のあるスポーツイベントの一つが、気候変動に伴い増大するリスクに対して明確な安全策を持たないままであることを浮き彫りにしている。