タンボフ州コトフスク — Wildberriesフルフィルメントセンター
夜勤中の従業員が勤務する倉庫に無人機が直撃。タンボフ州知事エフゲニー・ペルヴィショフ氏によれば、7人が死亡、24人が負傷した。負傷者はコトフスクと州都タンボフの病院に搬送された。
モスクワ州エレクトロスタリ — Wildberries物流ハブ
2カ所目のWildberries倉庫も無人機の攻撃を受け炎上。モスクワ州知事アンドレイ・ヴォロビョフ氏は、エレクトロスタリとノギンスクを合わせて26人が負傷したと確認。エレクトロスタリの火災は大規模なものと報じられた。Wildberries社も自社の物流センターが攻撃を受けたことを認めている。
モスクワ州ノギンスク — 石油基地
無人機の破片が石油基地に着火し火災が発生。この火災で2人が負傷し、近隣の産科病院が避難を余儀なくされた。現場では大きな炎が上がる映像が捉えられている。
ロシア当局は一連の攻撃による全体の被害を8人死亡、60人以上負傷と発表した。また、トヴェリやウラジーミルでも爆発が確認され、攻撃の地理的範囲はさらに広範囲に及んだ可能性がある。
今回の攻撃は、2026年にウクライナが急速に強化している長距離無人機攻撃キャンペーンの一環である。
モスクワへの連日攻撃
ロシア国防省のデータによると、ウクライナは2026年に入り毎日のようにモスクワを無人機で攻撃している。これは2025年まで散発的だった攻撃とは明らかに異なる。
大規模な波状攻撃の増加
7月7日には、ソビャーニン市長が一夜で430機以上の無人機がモスクワに向けられたと報告している。今回の370機超の攻撃も、この大規模群攻撃パターンに沿ったものだ。
エネルギー・物流インフラへの系統的攻撃
ウクライナの長距離無人機は、モスクワの製油所(2026年6月)、燃料貯蔵施設、物流ハブなどを繰り返し攻撃。ロシアのエネルギー収入と軍事サプライチェーンを断つことを狙っている。ゼレンスキー大統領は、2026年5月までにウクライナがロシアの一次石油精製能力の約40%を無力化したと述べている。
軍組織の変革
2026年7月、ゼレンスキー大統領は軍内にいわゆる**「長距離打撃」司令部**を新設。ロシアのエネルギー・物流インフラへの攻撃を統括する態勢を整えた。
戦略的効果
この攻撃キャンペーンは、ロシアにディーゼル輸出禁止やアゾフ海付近の船舶航行制限を余儀なくさせ、モスクワや重要拠点の防空のために防空システムの再配備を強い、戦線を拡大させている。西側のアナリストは、ウクライナの無人機戦術がロシア国内で深刻な経済的・運用上の混乱を引き起こしていると分析している。
今回の7月18日の攻撃は、EC物流拠点(Wildberries)や石油基地を標的とし、モスクワ周辺の防空網を圧倒する大規模な無人機群を送り込むという、この戦略に完全に合致している。