ASMLは第2四半期決算と併せて、複数年にわたる能力拡大計画を発表しました。
| 指標 | 2025年(実績) | 2026年(目標) | 2027年(目標) | 2028年(計画) |
|---|---|---|---|---|
| 低NA EUV出荷台数 | 約44台 | 約60台 | 約80台、能力は約30%増の約85台 | さらに約30%拡大を評価中 |
| DUV(深紫外線)液浸装置 | — | 約130台 | 30%拡大を評価中 | さらなる拡大を検討中 |
EUV露光装置は、最先端半導体製造において最も供給が制約される装置です。1台約3億ドル(約450億円)、製造に約1年を要し、AIインフラの拡大速度を直接的に制限しています。
ASMLはこれらを通じて、先端AIチップ(GPU、アクセラレーター、高帯域幅メモリ)の供給側のボトルネックに直接取り組んでいます。クリストフ・フーケCEOは、急増するAI需要に応えるため「可能な限りのことを行い」納期を短縮すると述べています。能力拡大計画にはTerafab計画も組み込まれており、それ自体がAIに特化した巨大工場です。
2026年7月15日発表(金額はユーロ):
| 指標 | 2026年第2四半期実績 | ガイダンス・コンセンサスとの比較 |
|---|---|---|
| 総売上高 | 93億ユーロ | ガイダンス中央値87億ユーロを上回る |
| 粗利益率 | 54.0% | ガイダンスレンジ51〜52%を上回る |
| 純利益 | 29億ユーロ | — |
| 1株当たり利益(EPS) | 7.59ユーロ(約8.69ドル) | コンセンサス6.88ユーロ(7.95ドル)を上回る |
| 設置ベース管理売上高 | 28億ユーロ | 業績上振れに大きく貢献 |
ASMLは2026年通期の純売上高見通しを今年に入って2回目の上方修正を行いました。
また、2026年第3四半期の売上高見通しについても、上方修正された通期見通しと整合する範囲を示しました。
さらにASMLは、2026年2月にEUV光源の出力を従来の600ワットから1,000ワットに引き上げることに成功したと発表しました。この進歩により、2030年までに半導体生産量を最大50%増加させることが可能になると見込まれています。より強力な光源は1時間あたりのチップ生産枚数を増やし、生産コストの低減につながります。
次世代の高NA EUV(開口数0.55)装置EXE:5000シリーズは、2025年にインテルへ初出荷され、2026年にはより広範な初期採用段階に入っています。各高NA EUV装置の価格は約4億ドル(約600億円)で、2027〜2028年までに年間20台の生産体制を目指しています。ただし、TSMCの導入時期が2028年以降になるとの見方もあり、当面の需要は低NA EUVが中心とみられています。