Booster T2は、北京に本拠を置くBooster Roboticsが開発したフラッグシップ人型開発プラットフォームで、2026年7月13日に正式発表されました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 身長 | 約1.4m(140cm) |
| 体重 | 約42~43kg |
| 自由度(DoF) | 合計31(脚各6、腕各7、腰3、首2、そして手各6) |
| コンピューティング | NVIDIA Thor T5000プラットフォーム、最大2070 TFLOPS(FP4)のAI演算能力 |
| 最大歩行速度 | 時速7.2km |
| 両腕ペイロード | 10kg |
| バッテリー駆動時間 | 約2時間 |
| 最大関節トルク | 最強関節で最大140Nm |
| 接続性 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、USB、ロッキングUSB-C |
| 冷却方式 | 空冷式 |
なお、T2は前世代機のBooster T1と比較して、身長が19%、重量が40%増加しています。
T2は、研究開発から実運用までを視野に入れたオープンなエンボディッドAI開発プラットフォームとして位置づけられています。具体的なユースケースは以下の通りです。
Booster Roboticsは2023年6月に**程浩(Cheng Hao)**氏によって設立されました。同氏は清華大学の卒業生であり、中核となるチームは同大学のロボット制御研究室とRoboCupチーム「Tsinghua Hephaestus」の出身者が占めています。本社は中国北京にあります。
資金調達の経緯(主なラウンド):
| ラウンド | 金額 | リード投資家 | 日付 |
|---|---|---|---|
| プレA | 数百万人民元 | ソースコード・キャピタル | 2024年半ば |
| シリーズA+ | 約1390万米ドル(1億元超) | 北京ロボット産業発展基金、北京人工知能産業投資基金 | 2025年7月 |
| 後続ラウンド | 約1400万米ドル超 | IDGキャピタル | 2025年11月 |
| シリーズB | 約10億元(累計約1.39億米ドル) | — | 2026年4月 |
開示されている累計調達額は約1.39億米ドル(シリーズB終了時点、2026年4月)です。主な投資家には、CMBCキャピタル、中関村科技城、IDGキャピタル、ソースコード・キャピタル、そして北京市のAI・ロボット関連ファンドが名を連ねています。
T2は、中型・高性能コンピューティングセグメントの人型ロボット市場で競争しています。主な差別化要因は以下の通りです。
主な競合製品としては、Tesla Optimus、Figure 02、Agility RoboticsのDigit、Unitree H1などが挙げられます。これらの多くはT2よりも背が高く、または重いですが、同等の価格帯でこれほど高いオンボード計算能力を備えた製品は少ないとされています。
なお、欧州への初回出荷は、正規販売代理店であるBipedal GmbHを通じて2026年8月に予定されています。