当初の目標は、2026年6月下旬に登録届出書を提出した時点で294億~296.5億ドルに達していた 。初期の指標価格は1株あたり約166ドルとされていた
。最終的な265億ドルは、目標レンジの上限を下回ったものの、外国企業による米国上場としては新記録となり、2014年にアリババがニューヨークで調達した250億ドルを上回った
。
機関投資家からの需要は非常に旺盛だった。この上場は 募集倍率が7倍を超える 人気となり、ロイターは取引が価格決定前に大幅に需要超過になったと報じている 。ブルームバーグも、価格が最終決定される前の時点で需要がすでに発行済ADR数を上回っていたと指摘している
。
しかし、この上場はAI関連株にとって微妙なタイミングで行われた。SKハイニックスの韓国株は、それまでの12ヶ月で約770%上昇し、2026年だけで3倍以上に値上がりした後、Nasdaq上場直前の1ヶ月で6月の最高値から約30%下落していた 。同社の株価は、6月下旬に1日で約15%下落する急落を経験した後、回復しており、AIメモリー銘柄を取り巻く不安定なムードを反映している
。
入手可能な最も初期の価格データによると、一部のデータサービスでは7月9日終値として 158.14ドル が記録されているが、これは暫定的な数字であり、Nasdaqでの完全な取引日の終値を示すものではない 。本稿執筆時点では、Nasdaqからの公式な初日終値はソースからは確認できていない。
SKハイニックスが二重上場(デュアルリスティング)を選択した理由は、より深い米国資本市場にアクセスし、最も重要な製品ラインである 高帯域幅メモリー(HBM) チップの成長資金を調達するためだとしている 。HBMチップはNVIDIAのAIアクセラレーターに不可欠な部品である。調達資金はHBMの能力増強と研究開発に充てられる
。また、同社は、韓国上場のメモリー銘柄よりも高い倍率で取引されている米国同業のマイクロン・テクノロジーとのバリュエーションギャップを解消し、将来の資金調達における韓国取引所への依存度を低減することも目指している
。
この記録的な上場は、AI半導体のスーパーサイクル(長期好況)の持続可能性を測る「ストレステスト」として広く位置づけられた 。複数のアナリストやコメンテーターが、投資家の期待が危険なほど高まっていると警告した。
本稿執筆時点で、2026年7月10日の米国取引終了時点におけるSKHYの公式な初日終値は、権威ある単一の情報源からはまだ発表されていない。Investing.comカナダからの158.14ドルという数値が入手可能な最も有力なデータポイントであるが、ナスダックの公式終値報告が行われるまでは暫定値として扱うべきである 。