この光景は瞬く間に世界のメディアで報じられ、欧州議会の分断を象徴するものとして記憶されることになりました。
議長であるロベルタ・メツォラ氏(マルタ出身・欧州人民党)は、この一件について「彼らがどう叫び、騒ごうと、それは彼らの勝手だ。だが、それは私の政治のやり方ではない」と述べました。
しかし、その後の展開は、メツォラ氏自身が積極的に制裁を警告したというより、外部からの圧力によって動いた形です。
ただし、現時点で確認できる報道には、メツォラ議長自身が「制裁を科す」と明確に警告した直接の引用は含まれていません。 制裁要求はNGOや他会派からメツォラ議長に対して行われており、議長自らが積極的に警告を発したわけではない点は重要です。
アムネスティ・インターナショナルは、今回の「追い返せ」の大合唱と新法の両方に対して強く非難しています。
ユーロニュースが「この数十年でEU移民政策における最も厳しい転換」と評した新法には、以下のような議論を呼ぶ内容が含まれています。
国際 Rescue Committee(IRC)は、この送還拠点を「法的なブラックホール」と表現し、70以上の人権団体は、この改革が「ICE(米移民関税執行局)型の移民取り締まり」を欧州に持ち込むものだと警告しています。
今回の採決では、中道右派の欧州人民党(EPP)が右派・極右グループの支持を得て可決にこぎつけた構図が鮮明になりました。イタリアのジョルジャ・メローニ首相はこの規則を「大きな成功」と評価しました。
一方、ドイツの緑の党議員ミヒャエル・ブロス氏はSNSで「議会のリンチ集団的な雰囲気は恥ずべきものだ」と非難。
この法律は、27のEU加盟国政府の正式な承認を得て初めて完全施行されます。アムネスティ・インターナショナルをはじめとする市民社会組織は、メツォラ議長に対して差別的言辞への強い姿勢と、新規則の運用における基本的人権の保護を求め続けています。