フォックスコンの2025年第2四半期売上高は前年同期比15.82%増のNT$1.79兆(約55.5億米ドル)で過去最高を記録。純利益は27%増のNT$443.6億(約14.8億米ドル)と、こちらも第2四半期として最高。 AIサーバーを含むクラウド・ネットワーク製品部門の収益が、iPhoneを含むスマート家電部門を初めて上回り、全収益の41%を占める構造転換が発生。

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世界最大の電子機器受託製造サービス(EMS)企業である台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)は、2025年第2四半期(4~6月)決算を発表しました。結果は同社史上最高の業績となり、その原動力はAIサーバー需要の急増です。特筆すべきは、初めてAIサーバー関連の収益がiPhoneの組立収益を上回り、フォックスコンのビジネスモデルに歴史的な転換が起きたことです。本稿では、決算の詳細、成長の主因、そして今後のリスク要因について解説します。
フォックスコンが報告した2025年第2四半期(4~6月期)の売上高は NT$1.79兆(約555億米ドル)で、前年同期比 15.82%増、前期比でも約9%の増加となりました。この数字は、LSEGのスマートエスティメート(NT$1.7896兆)をわずかに上回り、第2四半期としては過去最高です
。
主な利益指標も軒並み記録を更新しました:
最大の成長促進要因は、主要顧客である エヌビディア(Nvidia) 向けを中心としたAIサーバー需要の急増です。歴史的な転換点として、フォックスコンの クラウド・ネットワーク製品部門(AIサーバーや関連インフラを含む)の収益が、初めて スマート家電部門(iPhoneや消費者向けデバイス)を上回りました。この部門は第2四半期において全収益の約 41% を占め、スマート家電部門は 35% に留まりました
。ロイター通信は「フォックスコンのApple時代が終わり、AIサーバーが成長を牽引する時代に移行した」と報じています
。
この変化は、フォックスコンのビジネスモデルにおける根本的な変革を意味します。長年にわたり、AppleのiPhoneが同社の成長エンジンでしたが、今やAIインフラがその座を奪ったのです。
この勢いは四半期中を通じて顕著でした。2025年5月には、売上高が前年同月比 39.57%急増。AIサーバーラック需要の高まりを受け、フォックスコンは第2四半期の成長見通しを上方修正しました。フォックスコンIRページの月次データは、好調さを如実に示しています。2025年3月単月の売上高はNT$8,037億で、前年同月比45.6%増
。6月も月間売上高NT$5,402.4億(前年同月比10.09%増)と、新たな月次記録を達成しました
。
クラウド・ネットワーク製品部門は、第2四半期に同社最大の収益源となりました。2025年通期でもこの傾向は続き、同部門の収益構成比は 40% に達し、消費者家電部門の 38% を初めて上回りました。これはiPhone組立からAIインフラへのフォックスコンのビジネスミックスにおける構造的シフトを明確に示しています。同社子会社のフォックスコン・インダストリアル・インターネット(FII)は、第2四半期のAIサーバー収益が前年同期比で60%以上増加、クラウドサービスプロバイダー向けサーバー収益は150%増と報告しています
。2025年通期では、FIIの純利益は50%以上増加し、AIサーバー収益は3倍以上に拡大しました
。
記録的な業績である一方、フォックスコンの経営陣は2つのリスク要因について明確な警告を発しています:
これらのリスクは仮定の話ではありません。フォックスコンの米ドル建て売上高は新台湾ドル建ての数字を上回るパフォーマンスを示しましたが、これは米ドル高が寄与したためであり、逆の動きが出れば逆風となります。同社の2025年第3四半期のガイダンスは、これらのリスク要因を認識しつつも、継続的な大幅な収益成長を見込んでいます。
フォックスコンの第2四半期の好調な業績は、2025年を通じて加速する成長軌道の一部でした:
2025年通期のフォックスコン純利益は 24%増 のNT$1,894億(約51.6億ユーロ)となりました。利益率も顕著に改善しました。高利益率のAIサーバー・クラウド事業が全体の収益性を押し上げ、第4四半期だけで営業利益は33%増加しています
。同社は1株当たりNT$7.2の過去最高の現金配当(配当性向52.9%)を発表し、持続的な収益力への自信を示しました
。フォックスコンは通期で「大幅な成長」見通しを維持し、AIを新たな5カ年変革戦略の「中核的推進力」と位置づけ、2026年以降も楽観的な見方を示しています
。
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フォックスコンの2025年第2四半期売上高は前年同期比15.82%増のNT$1.79兆(約55.5億米ドル)で過去最高を記録。純利益は27%増のNT$443.6億(約14.8億米ドル)と、こちらも第2四半期として最高。
フォックスコンの2025年第2四半期売上高は前年同期比15.82%増のNT$1.79兆(約55.5億米ドル)で過去最高を記録。純利益は27%増のNT$443.6億(約14.8億米ドル)と、こちらも第2四半期として最高。 AIサーバーを含むクラウド・ネットワーク製品部門の収益が、iPhoneを含むスマート家電部門を初めて上回り、全収益の41%を占める構造転換が発生。
フォックスコンは地政学的緊張の激化(米中貿易摩擦)と為替変動リスクに警告を発する一方、AIを中核とする5カ年変革戦略に基づき、2026年以降も成長継続に自信を示している。