失業率は**4.2%**で、前月から変わりませんでした。
平均時給は前月比13セント(0.3%)増の37.64ドルと、小幅な上昇に留まりました。
TDエコノミクスのアナリストは、過去2ヶ月分の雇用者数が合計で7万4000人下方修正された点を指摘しています。
弱い雇用統計を受けて、7月2日(木)の取引でシルバー価格が急上昇しました。
今回の雇用統計を受けて、市場の金利見通しは急激に変化しました。
【統計発表前】
それまでの強めの雇用統計を受けて、FRBが利上げに動くとの観測が強まっていました。CMEフェドウォッチ・ツールでは、9月の利上げ確率は約65~66%で推移していました。
【統計発表後】
トレーダーは急速に利上げ賭けを巻き戻しました。ロイター通信は、弱い雇用統計を受けてFRB当局者が7月の利上げを実施する理由が薄れたと報じています。
CMEフェドウォッチ・ツールが示す9月の利上げ確率は、統計発表前の66%から約50~53.5%に低下しました。
金もこの地合いを好感し、ロイターによれば5週間ぶりの週間上昇となる見通しです。
あるアナリストは「雇用者数の伸びの鈍化は、『経済が過熱しておりFRBは早急に対応すべきだ』というタカ派の主張に疑問を投げかけるものだ」とU.S.ニューズ&ワールド・レポートに語っています。
CNBCのアナリストは、弱い雇用統計に加え、原油価格の下落や中東情勢の緊張緩和もインフレ懸念を和らげていると指摘。FRBが近いうちに利上げする可能性は低いとの見方を示しました。
その一方で、今回の統計が「冷めた」内容だったとはいえ、FRB当局者のインフレ重視の姿勢を変えるものではなく、年内の追加利上げの可能性を残しているとの慎重な見方もあります。
6月の雇用統計が非農業部門雇用者数の伸びをわずか5万7000人増(失業率4.2%)と大幅に下回ったことで、市場はFRBの利上げ観測を急速に織り込み直し、シルバー価格は61ドルを突破しました。シルバーが金を1.5倍以上アウトパフォームした背景には、金融政策の見直しに加え、需給逼迫への懸念も要因としてあるとみられています。単なる安全資産への逃避にとどまらない、複合的な要因が今回の価格高騰を支えたと言えるでしょう。