EUのデータセンター気候規制パッケージ(2026年初頭公表予定)は、当初案から大幅に緩和され、原子力発電の認可や越境再生可能エネルギー証書の許容、持続可能性ラベルの延期、個別施設データの非公開化が決定。 マイクロソフト、デジタル欧州(Amazon、Google、Meta加盟)などのロビー活動が成功。EUの委任規則に、マイクロソフト提案の修正案がほぼそのままコピー&ペーストされたことが調査報道で発覚。

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欧州連合(EU)は、データセンターの持続可能性に向けてこれまでで最も野心的な規制パッケージを準備している。しかし、入手された草案や調査報道により、最終的な規則はビッグテックによる激しいロビー活動の末、大幅に骨抜きにされたことが明らかになった。
欧州委員会が2026年初頭に公表予定のデータセンターエネルギー効率化パッケージは、2030年までにデータセンターのカーボンニュートラルを達成することを目指している。しかし、一連の調整——認められるエネルギー証書の範囲を原子力発電に拡大する、EUの持続可能性ラベルを延期する、個別施設のデータを公開しない——により、批評家たちは改訂された枠組みを「ビッグテックへの譲歩」と呼び、実質的な排出削減にはつながらないと批判している
。
このパッケージには、以下の主要な要素が含まれている。
マイクロソフト、デジタル欧州(Amazon、Google、Metaなどが加盟)、欧州データセンター協会(EUDCA) を中心とする業界団体は、いくつかの面でより緩やかなルールを求めて圧力をかけた。
デジタル欧州は2025年12月の公式意見書で、より長い実施期間、小規模施設のための簡素化された報告、原子力を含む「発電源証明書(GO)」の幅広い受け入れを求めた。
フィナンシャル・タイムズ紙が報じた漏洩した規則草案によると、改訂された枠組みには以下の主要な緩和措置が含まれている。
批判派は、改訂された枠組みは大幅に弱体化され、実質的な排出削減をもたらさない可能性があると主張する。
より緩やかなルールを求めてロビー活動を行う一方で、これらの企業自身の排出量はAIデータセンターの建設加速により劇的に急増している。
国連機関の報告書によると、Amazon、Google、Meta、Microsoftの間接排出量(スコープ2および3)は、AI拡大が莫大な電力消費を促進したため、3年間で平均150%増加した。ロサンゼルス・タイムズ紙は、Amazonの排出量が2025年だけで16%増加したと報じており、その原因はデータセンター建設と化石燃料による電力である
。
EUは2030年までのデータセンターの気候中立を目指しているが、容量の拡大が非常に速く、効率改善を圧倒している。
2026年4月、アルゴリズムウォッチ、コーポレート・ヨーロッパ・オブザーバトリー、インベスティゲート・ヨーロッパによる調査報道により、欧州委員会がデータセンター報告を規定する委任規則に、マイクロソフトとデジタル欧州が起草した修正案をコピー&ペーストしていたことが明らかになった。
問題の修正案は以下の通り。個別のデータセンターのエネルギー・水消費データは公開してはならない。代わりに、集計されたデータのみが公開される。これは、市民、研究者、地方政府が特定のデータセンター事業者の環境主張を検証したり、施設間の比較を行ったりすることができないことを意味する。
欧州委員会は「ad verbatim copy-pasting(逐語的なコピー&ペースト)」の申し立てを否定したが、調査報道によると、最終的な規制文書はマイクロソフトが提案した文言とほぼ一字一句一致しており、委員会は以前公開を義務付けていた文言を削除していた
。これは、欧州で最も急成長している電力消費源であるデータセンターのエネルギーと水のフットプリントに関する透明性と説明責任を制限する、ビッグテックの大きなロビー活動の勝利と広く見なされている。
テクノロジー業界のロビー活動は記録的なレベルに達している。デジタル業界は2025年、EUの意思決定に影響を与えるために年間1億5100万ユーロを費やしており、2023年から33.6%増加している。2025年1月から6月までの間に、ビッグテックの代表者は欧州委員会の高官や欧州議会議員と378回のロビー活動会合を実施し、平均して1営業日あたり3回の会合を行ったことになる
。
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EUのデータセンター気候規制パッケージ(2026年初頭公表予定)は、当初案から大幅に緩和され、原子力発電の認可や越境再生可能エネルギー証書の許容、持続可能性ラベルの延期、個別施設データの非公開化が決定。
EUのデータセンター気候規制パッケージ(2026年初頭公表予定)は、当初案から大幅に緩和され、原子力発電の認可や越境再生可能エネルギー証書の許容、持続可能性ラベルの延期、個別施設データの非公開化が決定。 マイクロソフト、デジタル欧州(Amazon、Google、Meta加盟)などのロビー活動が成功。EUの委任規則に、マイクロソフト提案の修正案がほぼそのままコピー&ペーストされたことが調査報道で発覚。
ビッグテックの排出量は急増中。Amazonは2025年に16%増、Googleは5年間で50%近く増。AIデータセンター需要により、EUのデータセンター電力消費量は2030年に150~200TWh(全EU電力需要の5~7%)に達する見通し。