2025年第4四半期の駆け込み需要。 買い手は増税前の登録を急ぎました。テスラのノルウェー登録台数は2025年12月単月で前年同月比89%増、通年では34,285台と過去最高を記録(前年比41%増)
。この先食いが2026年前半の数字を押し下げたのは自然な成り行きです。
前年の高水準との比較。 2025年6月は、刷新されたModel Yがノルウェーで本格的に量販され始めた時期です。テスラの同国での販売は2025年5月に前年同月比213%増と急伸しており、2026年6月はその高いハードルとの比較となりました。
ノルウェー市場の飽和。 2025年の新車販売の96%がEVという世界最高水準の普及率を誇るノルウェーでは、ガソリン車からの置き換え需要はほぼ残っていません。全ブランドが成熟・飽和した市場で競合しており、他市場よりも変動が激しくなりがちです。
フランス:+105%(7,474台)。 テスラはフランスで登録台数を倍以上に伸ばし、6月として過去最高を記録。フランスのEV市場シェアは約25%(2025年)とノルウェーよりはるかに低く、テスラは新規のEVユーザーを獲得し続けています。また、2025年6月のフランス市場は低調だったため、前年比が大きく出やすかった面もあります。
スウェーデン:+56.3%、デンマーク:+39%。 両市場とも前年のベースが低く、刷新Model Yの供給が安定したことでテスラの欧州復調の恩恵を受けました。両国にはノルウェーのようなVAT前倒し需要の歪みはありません。
核心的な違い。 ノルウェーの減少は、飽和市場における税制変更の反動です。他国の増加は、2025年の不振からの正常化と供給改善を反映したものであり、テスラのブランド力がノルウェーだけで弱いという話では決してありません。
2026年累計では依然好調。 6月の減少にもかかわらず、テスラは2026年5月に歴史的なマイルストーンを達成しました。Model Yはノルウェーで累計登録台数10万224台を突破——これはノルウェー史上、単一車種として初の快挙です。また、テスラは2025年にノルウェーの年間ブランド登録記録を樹立しました
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ウォール街の予想。 2026年第2四半期の世界納車台数は約40万2,780台とのコンセンサスがあり、欧州の混合的な数字(ノルウェー減、他国増)は、アナリストの慎重な見通しと整合的です。
欧州でのFSD(完全自動運転)評価。 欧州規制当局はテスラのFSDシステム展開を引き続き評価中です。今回の検索では直近の確定した規制判断は見つからず、プロセスは継続中とみられます。
ノルウェーでの43%減は、まさに同国の成功の裏返しです。ほぼ100%EVという成熟市場で、VAT免除の急激な縮小が2025年末に大規模な駆け込み需要を生み、その後の自然な反動が2026年前半に表れたのです。一方、フランス・スウェーデン・デンマークでの二桁成長は、それらの市場のEV普及率がまだ低く、税制による需要歪みがないという事情を反映しています。テスラのブランド力や製品力にノルウェー固有の問題があるわけではありません。