5月7日 — 同時進行で、ソフトバンクはJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行がアレンジする別の400億ドルの無担保ブリッジローンを確保した(2027年3月満期)。これはOpenAIへの追加投資資金を賄うためのもので、今回のマージンローンとは別の資金調達手段である 。
6月10日 — ブルームバーグが、60億ドルに縮小されたマージンローンの交渉さえも停滞していると報じた。このニュースを受けてソフトバンクの株価は約10%急落した 。同社は代替の資金調達オプションを模索し始めた
。
6月下旬〜7月1日 — ロイター通信が独占で、ソフトバンクが再び100億ドルの融資交渉を再開したと報じた。今回は、マージンコールや債務不履行が発生した際に、OpenAIの担保だけでは不足する場合、ソフトバンクグループ自身が不足額を補填するというコーポレート保証を追加で提供するという条件が付いている 。この「全額 recourse(リコース)」のバックストップが、これまで交渉を阻んできた評価額の不確実性というギャップを埋めるための措置だ。
今回の最大の変化点は、ソフトバンクが自社のコーポレート保証を「甘味料(スイートナー)」として提供する点だ。これは、従来の「限定 recourse(リコース)」型(担保であるOpenAI株のみに請求権が及ぶ)から、親会社に全額の請求権が及ぶ「全額 recourse(リコース)」型へと融資の性質を変えるものだ 。銀行にとっては、たとえOpenAI株の価値が暴落しても、最終的にはソフトバンクグループに支払いを求めることができるという安心感が生まれる。
再開された交渉に参加が確認されている銀行は以下の3行。
このマージンローン交渉は、ソフトバンクグループ全体の巨大な資金調達パズルの一部に過ぎない。
今回のソフトバンクの事例は、銀行が流動性の低い非公開企業の株式を担保として受け入れることに対して、全般的に慎重になっている流れを象徴している。その理由は以下の通り。