LNGタンカーはすでにラスラファンに戻され始めており、ホルムズ海峡の安全な航行が回復し次第、輸出を再開する準備が進められています。同社は、全面再開から2ヶ月以内に総生産能力の約50%を回復することを目指しています
。
3月18日から19日にかけてのイランのミサイル攻撃により、ラスラファンのLNG生産設備4号機と6号機が**「広範囲にわたる損傷」を受けました。この2基の設備は合わせて年間1,280万トン**、カタールの総LNG輸出能力の約17%に相当します。この2基の損傷した設備の修理には3年から5年を要する見込みです
。損傷した設備による推定収入損失は、売上高ベースで年間約200億ドルと見積もられています
。
この永続的な生産能力の喪失は、フォースマジュールが失効し無傷の設備がフル生産を再開した後も、カタールの総輸出能力が何年もの間、大幅に低下したままであることを意味します。
2026年6月21日、ラスラファン工業都市内のバルザン(Barzan)ガス処理プラントで、イラン攻撃後の再稼働作業中に爆発と火災が発生しました。この爆発により、少なくとも13人が死亡し、66人が負傷しました。カタールエネルギーCEOのサード・アル=カビ(Saad al-Kaabi)氏は、原因は**「技術的な故障」**であり、敵対的な行為ではないと述べています
。この事故は、復旧のタイムラインにさらなる運用上の負担を追加しました。
カタールエネルギーは、この爆発は同国のLNG輸出能力に影響を与えないと述べていますが、新たな不確実性をもたらし、一部の事業の再開ペースを遅らせる可能性があります。
米国とイランの間で予備的な停戦合意が成立し、ホルムズ海峡のタンカー航行が再開可能となりました。これはカタールエネルギーの再開計画の主要な前提条件です。カタールはタンカーの配備を開始し、迅速な生産増強の準備を進めており、これにより徐々に世界のLNG供給逼迫は緩和されるはずです。
アジアのLNG価格の見通しとしては、カタールの供給量が戻るにつれて低下圧力がかかるものの、無傷の生産ラインからのフル生産が確認され、破壊された2基の設備(生産能力の17%)が数年間停止したままであることから、価格は依然として高止まりする可能性が高いです。6月21日の爆発は新たな不確実性をもたらし、一部の事業の再開ペースを遅らせる可能性があります。
監視すべき主なリスク: 再開中のさらなる技術的インシデント、米国・イラン停戦の遅延や決裂、そして4号機と6号機の再建に関する複数年にわたるタイムライン。
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