FDAは、PD-L1の発現状況に応じて、明確に異なる2つの患者集団に対してトロデルビーを同時に承認しました。
これにより、トロデルビーはPD-L1ステータスを問わず全mTNBC患者に使用できる初めてのADC、そして唯一のADCとして位置づけられました。
今回の承認を支えたのは、2つの大規模第III相試験です。
PD-L1陰性または免疫療法不適格の一次治療mTNBC患者を対象に、トロデルビー単剤と医師選択化学療法(TPC)を比較した試験です。この試験では、トロデルビー群が化学療法群と比較して疾患進行または死亡のリスクを38%低減しました。トロデルビーは、この患者集団において統計学的に有意で臨床的に意味のあるベネフィットを示した初めての、そして唯一のADCとなりました。
PD-L1陽性(CPS≧10)の一次治療mTNBC患者を対象に、トロデルビー+ペムブロリズマブ併用療法と標準化学療法+ペムブロリズマブを比較した試験です。この併用療法は標準治療と比較して疾患進行または死亡のリスクを35%低減しました。この結果は権威ある医学誌『New England Journal of Medicine (NEJM)』に掲載されました。また、無増悪生存期間(PFS)の改善は、年齢や人種などの主要なサブグループ間で一貫して認められました。
以前にトロデルビーが承認された根拠となったASCENT試験(後治療)では、以下の効果が示されています。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は全乳がんの約15~20%を占め、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、HER2のいずれも発現していないため、ホルモン療法やHER2標的治療が効かない最も予後の悪いサブタイプです。転移性TNBCの全生存期間中央値は依然として約12~15ヶ月と厳しく、これまで一次治療で効果的な標的治療の選択肢は限られていました。
トロデルビーは、TNBC細胞に広く発現しているTrop-2というタンパク質を標的とし、強力な抗がん剤(トポイソメラーゼI阻害薬SN-38)を直接がん細胞に届けるADCです。この作用機序により、従来の化学療法よりも効果的かつ正常細胞への影響を抑えた治療が可能となります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2020年4月22日 | FDAが後治療(2療法以上)のmTNBCに対し、迅速承認を付与 |
| 2021年4月 | 確認的ASCENT試験の結果に基づき、FDAが通常承認に転換 |
| 2021年11月 | 欧州委員会が後治療(2療法以上)のmTNBCに対し、初回のEU販売承認を付与 |
| 2021年6月 | ギリアド社が元の開発元であるイミュノメディクス社を約210億ドルで買収 |
| 2026年1月28日 | NCCNガイドラインがトロデルビーをPD-L1陰性・非BRCA mTNBCに対するカテゴリー1の一次治療として追加 |
| 2026年5月21日 | EMAのCHMPが一次治療適応に対する肯定的な意見を採択 |
| 2026年6月23日 | 欧州委員会がPD-1/PD-L1阻害薬不適格患者への一次治療単剤療法を承認 |
| 2026年6月24日 | FDAが一次治療の2適応(単剤療法およびペムブロリズマブ併用療法)を承認 |
FDAは、PD-L1の発現状況に応じて、明確に異なる2つの患者集団に対してトロデルビーを同時に承認しました。
これにより、トロデルビーはPD-L1ステータスを問わず全mTNBC患者に使用できる初めてのADC、そして唯一のADCとして位置づけられました。
今回の承認を支えたのは、2つの大規模第III相試験です。
PD-L1陰性または免疫療法不適格の一次治療mTNBC患者を対象に、トロデルビー単剤と医師選択化学療法(TPC)を比較した試験です。この試験では、トロデルビー群が化学療法群と比較して疾患進行または死亡のリスクを38%低減しました。トロデルビーは、この患者集団において統計学的に有意で臨床的に意味のあるベネフィットを示した初めての、そして唯一のADCとなりました。
PD-L1陽性(CPS≧10)の一次治療mTNBC患者を対象に、トロデルビー+ペムブロリズマブ併用療法と標準化学療法+ペムブロリズマブを比較した試験です。この併用療法は標準治療と比較して疾患進行または死亡のリスクを35%低減しました。この結果は権威ある医学誌『New England Journal of Medicine (NEJM)』に掲載されました。また、無増悪生存期間(PFS)の改善は、年齢や人種などの主要なサブグループ間で一貫して認められました。
以前にトロデルビーが承認された根拠となったASCENT試験(後治療)では、以下の効果が示されています。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は全乳がんの約15~20%を占め、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、HER2のいずれも発現していないため、ホルモン療法やHER2標的治療が効かない最も予後の悪いサブタイプです。転移性TNBCの全生存期間中央値は依然として約12~15ヶ月と厳しく、これまで一次治療で効果的な標的治療の選択肢は限られていました。
トロデルビーは、TNBC細胞に広く発現しているTrop-2というタンパク質を標的とし、強力な抗がん剤(トポイソメラーゼI阻害薬SN-38)を直接がん細胞に届けるADCです。この作用機序により、従来の化学療法よりも効果的かつ正常細胞への影響を抑えた治療が可能となります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2020年4月22日 | FDAが後治療(2療法以上)のmTNBCに対し、迅速承認を付与 |
| 2021年4月 | 確認的ASCENT試験の結果に基づき、FDAが通常承認に転換 |
| 2021年11月 | 欧州委員会が後治療(2療法以上)のmTNBCに対し、初回のEU販売承認を付与 |
| 2021年6月 | ギリアド社が元の開発元であるイミュノメディクス社を約210億ドルで買収 |
| 2026年1月28日 | NCCNガイドラインがトロデルビーをPD-L1陰性・非BRCA mTNBCに対するカテゴリー1の一次治療として追加 |
| 2026年5月21日 | EMAのCHMPが一次治療適応に対する肯定的な意見を採択 |
| 2026年6月23日 | 欧州委員会がPD-1/PD-L1阻害薬不適格患者への一次治療単剤療法を承認 |
| 2026年6月24日 | FDAが一次治療の2適応(単剤療法およびペムブロリズマブ併用療法)を承認 |