※2.4兆ドルという数字について:入手可能なソースには、時価総額が正確に2.4兆ドルと示されたものはない。この数字は、今回の検索結果では確認できない特定アナリストの中間試算である可能性がある。
FTSE Russellは、SpaceXがFTSEグローバル・エクイティ・インデックス・シリーズ(GEIS)、具体的にはFTSE All-World指数およびFTSE World指数に、2026年6月22日付で追加されることを確認した。これは6月12日のIPOからわずか10日後のことである。この迅速な対応を可能にしたのは、FTSE RussellがIPOの数週間前となる2026年5月26日に採択した高速組入ルールである。このルールでは、ラッセル・トップ500のカットオフを上回る投資可能時価総額を持つ新規上場銘柄は、最短5営業日で追加が可能となる
。
2026年6月中下旬時点で、アナリスト目標株価のばらつきは極端であり、SpaceXをいったい何と見るかについての根本的な意見の相違を反映している。
ウォール街のコンセンサス平均はおおむね164〜185ドルだが、6月中旬には既に株価はこの水準を上回って推移していた。KeyBancキャピタル・マーケッツは具体的な目標株価を提示しなかったものの、ベースケースでのSpaceXの企業価値を約1.02兆ドルと試算。これは当時の評価額の半分以下であり、株価が将来の成長の多くを既に織り込んでいることを示唆している
。
63ドルから401ドルにまで及ぶ開きは、SpaceXをどう分類するかという根本的な対立を反映している。Morningstarなど弱気派は、宇宙インフラおよび防衛請負企業と捉え、アドレス可能市場は限定的と見る。一方、Arete Researchなど強気派は、CursorやStarlink、エンタープライズAIを原動力とする支配的なAI・宇宙経済プラットフォームと評価し、巨大な拡大余地があると主張する。
この見解の相違が重要なのは、パッシブ型インデックスファンドはバリュエーションに関係なく買いを強いられるという点である。FTSE All-World、ラッセル1000、MSCIワールドなどの主要ベンチマークに組み入れられたことで、数十億ドル規模のパッシブマネーが予定通りSpaceX株に流入することになる—しかも、アナリストコミュニティが合意できない価格で。
SpaceXはIPO記録を打ち破っただけでなく、指数の仕組みそのものに構造的な変化を強いた。FTSE RussellはメガキャップIPO向けの高速組入ルールを5月26日に採択した。ナスダックは5月1日に指数ルールを書き換えた
。MSCIは既存の早期組入ルールを適用することを確認した
。S&Pグローバルのみが、12カ月の上場期間と収益性要件を堅持し、方針を変えなかった
。
つまり、インデックスファンドの投資家は、IPOから数週間以内に—FTSE All-World(6月22日)、ラッセル指数(6月29日)、MSCI指数(6月29日)、ナスダック100(7月初旬)を通じて—SpaceXへのエクスポージャーを得ることになる。それが1株63ドルの価値であろうと401ドルの価値であろうと、関係なく。