セキュリティ研究者のジャスティン・オリアリー(Justin O'Leary)氏は、GoogleのConfig Connector(Kubernetesオペレーターの一種で、クラウドストレージやデータベース、IAMポリシーなどGCPリソースをKubernetesコマンドで管理するツール)に重大な権限昇格の脆弱性を発見しました。
技術的な仕組み: この脆弱性により、Kubernetesの任意のnamespaceユーザーがGoogle Cloud PlatformのIdentity and Access Management(IAM)制御をバイパスできます。1つのKubernetes namespaceへの基本アクセス権しか持たない開発者が、この脆弱性を悪用することで、組織のGCP環境全体に対する完全な管理者権限を取得——クラウドアカウント全体を掌握することが可能になります。オリアリー氏はこの脆弱性をCVSS 10.0(最大深刻度)と評価しています。
研究者らはこの攻撃を「ConfigConfusion」と名付けています。この攻撃はわずか約5秒で実行でき、痕跡も残らないとされています。
この件は約3ヶ月にわたって放置されており、修正も報奨金も支払われていません。
初期受付:「Nice catch!」
Googleのバグ報奨金チームは当初、この報告をトリアージし、高優先度/高重要度に分類。Google担当者はオリアリー氏を「Nice catch!」と賞賛しました。
報奨金拒否:「仕様通り」
その後Googleは方針を転換し、報告をクローズ。動作は**「仕様通り(working as intended)」**であるとし、プログラムのルール上、有効な脆弱性とは認められないと宣言。報奨金は支払われませんでした。
修正なし、未解決のまま
2026年6月18日現在、この脆弱性は未修正のままです。GoogleはConfig Connectorにパッチを適用しておらず、オリアリー氏への報奨金も提供していません。
オリアリー氏は、報告ステータスが今も「高優先度・受理済み」と表示されていることから、Googleの対応の矛盾を指摘しています。
2026年4月末から5月初めにかけて、GoogleはChromeとAndroidの脆弱性報奨金プログラム(VRP)を抜本的に見直しました。理由はAIが生成する報告の急増です。
オリアリー氏のケースはCloud VRP(ChromeやAndroidとは別プログラム)の対象ですが、AIノイズの増加を理由に報奨金を削減する中で、手動で発見された深刻な脆弱性に対しても報奨金の支払いを渋るGoogleの姿勢が浮き彫りになっています。
この一件は、セキュリティ研究者コミュニティに衝撃を与えています。Googleが「仕様通り」とした根拠について、オリアリー氏や他の研究者は、Config Connectorの設計上の問題——namespace分離の原則に反するIAMバイパス——が軽視されていると批判しています。また、Cloud VRPのルールには「お客様が所有するリソースに対するテストは対象外」という条項があるものの、今回の脆弱性はGoogleが管理するサービスそのものの欠陥であるため、この条項の適用は不適切との見方が強いです。
現時点では、この脆弱性に対する公式なCVE識別子は発行されていません。Googleからの公式声明も出ていません。
セキュリティ研究者のジャスティン・オリアリー(Justin O'Leary)氏は、GoogleのConfig Connector(Kubernetesオペレーターの一種で、クラウドストレージやデータベース、IAMポリシーなどGCPリソースをKubernetesコマンドで管理するツール)に重大な権限昇格の脆弱性を発見しました。
技術的な仕組み: この脆弱性により、Kubernetesの任意のnamespaceユーザーがGoogle Cloud PlatformのIdentity and Access Management(IAM)制御をバイパスできます。1つのKubernetes namespaceへの基本アクセス権しか持たない開発者が、この脆弱性を悪用することで、組織のGCP環境全体に対する完全な管理者権限を取得——クラウドアカウント全体を掌握することが可能になります。オリアリー氏はこの脆弱性をCVSS 10.0(最大深刻度)と評価しています。
研究者らはこの攻撃を「ConfigConfusion」と名付けています。この攻撃はわずか約5秒で実行でき、痕跡も残らないとされています。
この件は約3ヶ月にわたって放置されており、修正も報奨金も支払われていません。
初期受付:「Nice catch!」
Googleのバグ報奨金チームは当初、この報告をトリアージし、高優先度/高重要度に分類。Google担当者はオリアリー氏を「Nice catch!」と賞賛しました。
報奨金拒否:「仕様通り」
その後Googleは方針を転換し、報告をクローズ。動作は**「仕様通り(working as intended)」**であるとし、プログラムのルール上、有効な脆弱性とは認められないと宣言。報奨金は支払われませんでした。
修正なし、未解決のまま
2026年6月18日現在、この脆弱性は未修正のままです。GoogleはConfig Connectorにパッチを適用しておらず、オリアリー氏への報奨金も提供していません。
オリアリー氏は、報告ステータスが今も「高優先度・受理済み」と表示されていることから、Googleの対応の矛盾を指摘しています。
2026年4月末から5月初めにかけて、GoogleはChromeとAndroidの脆弱性報奨金プログラム(VRP)を抜本的に見直しました。理由はAIが生成する報告の急増です。
オリアリー氏のケースはCloud VRP(ChromeやAndroidとは別プログラム)の対象ですが、AIノイズの増加を理由に報奨金を削減する中で、手動で発見された深刻な脆弱性に対しても報奨金の支払いを渋るGoogleの姿勢が浮き彫りになっています。
この一件は、セキュリティ研究者コミュニティに衝撃を与えています。Googleが「仕様通り」とした根拠について、オリアリー氏や他の研究者は、Config Connectorの設計上の問題——namespace分離の原則に反するIAMバイパス——が軽視されていると批判しています。また、Cloud VRPのルールには「お客様が所有するリソースに対するテストは対象外」という条項があるものの、今回の脆弱性はGoogleが管理するサービスそのものの欠陥であるため、この条項の適用は不適切との見方が強いです。
現時点では、この脆弱性に対する公式なCVE識別子は発行されていません。Googleからの公式声明も出ていません。