2026年6月18日、EU首脳は対ロシア制裁を12ヶ月延長することで合意した。EUが制裁を従来の6ヶ月ではなく通年で更新するのは初めてのことである 。この決定はブリュッセル首脳会議でコスタ議長の報道官によって確認された
。
この動きに先立ち、EUは2026年4月23日に第20次制裁パッケージを採択していた。これはハンガリーとスロバキアによる拒否権行使によって長引いた政治的膠着状態を打破したものである 。第20次パッケージには、ロシア産液化天然ガス(LNG)の禁輸(長期契約については2027年1月1日から段階的に導入)や、新たな迂回防止措置が含まれており、特定の貿易制限がキルギスにまで拡大されたのも初めてのことである
。
EUとG7はウクライナ支援で緊密な連携を維持し、2026年にはその規模を劇的に拡大した。2024年10月には、EUとG7はウクライナの財政・軍事・復興ニーズのために500億ドルの融資を共同で実施。これはロシア中央銀行の凍結資産から生じる特別収益を財源としている 。
2026年4月には、欧州首脳は2026~2027年分としてさらに1,040億ドルの融資に合意。そのうち約700億ドルが軍事支援、340億ドル超が財政支援に充てられる 。EUの機関文書によれば、「チーム・ヨーロッパ」(EUとその加盟国)は、欧州平和ファシリティおよび二国間チャネルを通じて、ウクライナに対しこれまでに752億ユーロの軍事支援を提供している
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2026年6月のG7首脳会議では、防空システムや長距離能力を含む兵器の引き渡し増加を約束し、ロシアのエネルギー部門に対する制裁を強化する「適切な時期」が来たとの認識を示した 。G7パートナーはまた、ウクライナ企業がライセンスの下で長距離ミサイルや防空システムを製造することを許可することで合意。ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、「現状では全員が十分な量を生産できておらず、これはEUとウクライナの企業にライセンスを発行することで補うことができる」と述べている
。
クレムリンの公式な立場は一貫してEUの外交的働きかけを退けるものだ。2026年5月中旬、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、EUは戦争の「直接の参加者」であり、誠実な仲介役にはなり得ないと述べた。「欧州人が調停者になりたいともなれるとも思えないことは明らかだ。さらに彼らは今や、キーウ側の戦争に事実上直接参加している」とペスコフ氏は記者団に語った 。
しかし、モスクワの行動はより微妙な姿勢を示唆している。クレムリンの高官はコスタ氏の電話を受け入れており、厳しい公式声明を維持しつつも、少なくとも耳を傾ける姿勢を示している 。また、2026年5月にはペスコフ氏が、プーチン大統領はEUとの協議に開かれた姿勢だが、対話再開の動きはブリュッセル側から起こすべきだと示唆していた
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実際には、モスクワはEUの調停を公には拒否しながら、私的には完全に扉を閉ざしていない——この分裂は、国内および国際的なオーディエンスに対して最大限のレトリックを維持しつつ、自身の条件でチャネルを開いておくというクレムリンのより広範な戦略を反映している。
EUの三正面アプローチは微妙なバランスをとるものである。コスタ氏の裏チャネルは、特に米国主導のロシアおよびウクライナとの協議に停滞の兆しが見られる中、将来の和平交渉から欧州が排除される余裕はないという認識に基づいている 。同時に、制裁を12ヶ月に延長し、大規模な新たな軍事支援を承認することで、対話と圧力の間にトレードオフはないというメッセージを送っている。
ロシアとの陸上国境を欧州で最も長く持つフィンランドのアレクサンダー・ストゥブ大統領は2026年6月、「欧州がロシアの指導部、具体的にはプーチン大統領に働きかけ、外交的な対話を持つ時が来た」と述べている 。コスタ氏はまさにそれを実行したのである。
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