利上げの背景には、イラン戦争によるエネルギー価格高騰がある。ユーロ圏の2026年5月のインフレ率は3.2%(4月の3.0%から上昇)に達し、エネルギー価格は前年同月比で10.9%も急騰した。ラガルドECB総裁は、インフレが「エネルギー以外の分野にも拡大している」と警告した
。ECBは、中東紛争を受けて金融引き締めに動いた主要中央銀行としては、その先陣を切った形だ
。
| 指標 | 2026年 | 2027年 | 2028年 |
|---|---|---|---|
| 総合HICPインフレ率 | 2.6%(上方修正) | 2.0% | 2.1% |
| 実質GDP成長率 | 0.9%(0.3ポイント下方修正) | 1.3%(0.1ポイント下方修正) | 1.4% |
イングランド銀行(英中銀) — 2026年6月18日、金融政策委員会(MPC)は7対2で政策金利を**3.75%**に据え置くことを決定した。反対票を投じたメーガン・グリーン氏とヒュー・ピル氏は、持続的なインフレリスクを理由に0.25%の利上げを主張した。ロイターが65人のエコノミストを対象に行った調査では、2026年中は金利が据え置かれるとのコンセンサスが示されたが、約40%が少なくとも1回の利上げを予想している
。
米連邦準備制度理事会(FRB) — 2026年6月17日、連邦公開市場委員会(FOMC)は全会一致でフェデラルファンド金利の誘導目標を**3.50%~3.75%で据え置いた。2026年末の中央値見通しは従来の3.4%から3.8%**に上方修正され、年内の利下げは1回のみ、または長期据え置きを示唆している
。Polymarketの予測市場では、根強いインフレと堅調な労働市場を背景に、6月会合での据え置きは「ほぼ確実」と見られていた
。
| 中央銀行 | 現在の政策金利 | 直近の動き | スタンス |
|---|---|---|---|
| ECB | 2.25%(預金金利) | 6月11日に0.25%利上げ(2023年以来) | タカ派——7月または9月に追加利上げの公算大 |
| イングランド銀行 | 3.75% | 6月18日に据え置き(7対2) | 混在——2名が利上げ主張、コンセンサスは据え置き |
| FRB | 3.50%~3.75% | 6月17日に据え置き(全会一致) | 慎重——中央値見通しは利下げ回数の減少示唆 |
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