プラットフォームの機能: NeuralTrustはエンタープライズAIエージェントの監視、ガバナンス、セキュリティのための統合プラットフォームを提供する。主なプロダクトは以下の4つ:
なぜ重要か: NeuralTrustは日々数百万ものAIエージェントのやり取りを検査しており、そのうち約1.2%に介入が必要だと報告している。2026年第1四半期の年次経常収益(ARR)は、2025年度通期のARRをすでに2倍に達しており、企業からの強い需要を示している。銀行(Abanca、Banc Sabadell)、航空(Iberia、Air Europa)、通信業界などが顧客で、ISO 27001認証を取得し、GartnerのAgent 365レポートにも掲載されている
。調達資金はエンジニアリングチームの増強、プロダクト間の統合強化、欧州市場への拡大に充てられる
。
テルアビブとサンフランシスコに拠点を置くNewCoreは、2026年6月15日にステルスモードから脱し、6600万ドルのシード資金を評価額3億ドル(ポストマネー)で調達したと発表した。ラウンドはサイバーセキュリティ専門VCのCyberstartsが主導し、Index Ventures、Evolution Equity Partnersが参加。Assaf Rappaport氏やYevgeny Dibrov氏など著名なエンジェル投資家も名を連ねている
。
プラットフォームの機能: NewCoreは、「人間、機械、AIエージェント」で構成される現代の企業組織のために、ゼロから再構築したセキュリティファーストのアイデンティティプラットフォームと位置づけている。主な差別化要因は:
なぜ重要か: 従来のID・アクセス管理(IAM)システムは人間の従業員向けに設計されてきた。企業が数千ものAIエージェントを本番システムに導入する中、それらのエージェントには独自の認証、権限、監査証跡が必要となる。NewCoreのプラットフォームは既存のITインフラの上に乗せて動作し、大規模な入れ替えを必要としない。同社はすでに10以上のデザインパートナーを持ち、2026年夏には課金を開始する計画だ
。共同創業者は、Dome9(Check Pointに1億7500万ドルで買収)の元CEO Zohar Alon氏と、イスラエル諜報部隊ユニット8200の出身であるAmihai Neiderman氏
。
データセキュリティ企業Cyeraは、Evolution Equity Partnersが主導し、Cyberstartsとシンガポール政府系ファンドのTemasekが参加するシリーズGラウンドで6億ドルを調達、評価額は120億ドルに達した。このラウンドにより、18カ月前(評価額90億ドル)から評価額は4倍になり、累計調達額は20億ドルを超えた
。既存投資家のAccel、AT&T Ventures、Blackstone、Coatue、Spark Capitalも参加している
。顧客にはParamountやChipotleが含まれる
。
プラットフォームの機能: Cyeraは、企業がクラウドやオンプレミス環境全体のデータ資産を追跡、分類、保護するのを支援する。同社はそのミッションを「AI時代のトラストレイヤーを構築すること」と表現し、企業が機密データを露出させることなくAIツールやエージェントを安全に使用できるようにすることを目指している。AI Guardianプラットフォームは、AIシステムがどのデータにアクセスできるかを可視化し、不正な露出を防ぐポリシーを強制する。
なぜ重要か: Cyeraの評価額が約5カ月で90億ドルから120億ドルに急騰したことは、データセキュリティがエンタープライズAI導入における重要なボトルネックであるという投資家の確信を反映している。AIエージェントが企業のデータベース、顧客記録、内部文書にアクセスするようになるにつれ、どのようなデータが存在し、誰(または何)がそれに触れることができるかを把握することが不可欠になる。
これら3つのディール——NeuralTrust、NewCore、Cyera——は、エージェンティック時代に向けた新しいセキュリティスタックの3つの層を示している:
| セキュリティレイヤー | 代表企業 | 解決する課題 |
|---|---|---|
| エージェントランタイムセキュリティ | NeuralTrust | AIエージェントの動作監視、脅威防止、レッドチーミング |
| エージェントID・アクセス管理 | NewCore | 非人間アイデンティティの認証、ガバナンス、ライフサイクル管理 |
| データセキュリティと信頼 | Cyera | AIに使用されるエンタープライズデータの分類、可視化、ポリシー適用 |
共通しているのは、企業がAIエージェントを実験段階から本番運用へと移行させている一方で、既存のセキュリティツール(人間のユーザーや静的なワークロード、既知の脅威モデル向けに作られたもの)ではカバーできないギャップが存在するという点だ。投資家は、自律型AIのためのセキュリティレイヤーを構築する企業が、次世代のCrowdStrikeやOktaになり得ると見て、大きな賭けに出ている。
また、今週はBlackFogも動きを見せており、2026年6月18日にはADX Vision for macOSをリリースし、シャドーAI検出とデータ流出防止機能をAppleのエンドポイントに拡張した。ADX Visionはネイティブシステム拡張機能として動作し、プロセス、クリップボードイベント、ブラウザトラフィックをリアルタイムで監視し、不正な大規模言語モデルへの機密データの送信をブロックする
。この動きは、エンタープライズセキュリティチームが、従業員が承認されていないAIツールをあらゆるデバイスで使用するリスクに気づき始めていることを浮き彫りにしている。
結論: 2026年6月は、AIエージェントのセキュリティがメインストリームの投資カテゴリーとして確立した週として記憶されるだろう。シード、グロース、レイトステージの各ラウンドに合計7億ドル近いフレッシュキャピタルが投入されたことで、サイバーセキュリティ業界がAIエージェントを人間の従業員と同じくらい一般的な存在とする世界に向けて、新たな防御層を構築しているというメッセージは明確だ。
本記事は確認されたソースに基づいています。
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