SpaceXのIPOは、その調達額でも記録を打ち立てました。同社は5億5500万株以上の株式を1株135ドルで売り出し、総額750億ドルを調達。これは、これまで史上最大だったサウジアラムコのIPO(2019年、約290億ドル)を2倍以上も上回る、人類史上最大の新規株式公開となりました 。
マスク氏が「兆万長者」になった直接的な理由は、彼がSpaceXの株式を**約38~42%**保有しているからです。この保有比率は、議決権の約82%を握る「デュアルクラス(種類株式)」構造によるものです 。
これに、彼が保有する電気自動車メーカー「テスラ」の株式やその他の資産(IPO前の時点で約3550億ドル相当 )を合算すると、彼の純資産は一気に1兆ドルの大台を突破。複数のメディアは、彼の総資産を約1.1兆ドルと報じています
。
これは、米国のGDPの約3%に相当し、平均的なアメリカ人の純資産の約500万倍という、想像を絶する規模の富です 。マスク氏はこの日、テキサス州にあるナスダックの取引所で始業の鐘を鳴らし、この歴史的瞬間に立ち会いました
。
今回のIPOは、スペースXの宇宙事業だけでなく、スターリンクによる衛星通信や人工知能(AI)事業への期待も大きく織り込まれた結果です。あるアナリストは、同社の評価額は売上高の52倍に達しており、一般的な水準を大きく上回る「期待値ベース」の株価だと指摘しています 。
今後、この巨大な資金を元手に、マスク氏とスペースXがどのような革新を実現していくのか、その一挙手一投足から世界中が目を離せません。
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