原油高は、企業のコスト増や個人消費の冷え込みを通じて、新興国経済全体にとって大きな逆風となります。何よりも、世界的なインフレが再び加速するのではないかという恐怖が投資家心理を冷え込ませ、新興国株から資金を引き揚げる動きが加速したのです 。
さらに、アジア市場、ひいては新興国市場全体の重しとなったのが、中国当局による新たな規制強化の動きです。
この動きは、突発的なものではありません。中国では2025年後半以降、一貫してプラットフォーム規制を強化してきました。
今回の当局による一斉召喚は、こうした一連の規制強化の流れを改めて印象付けるものであり、中国の巨大テクノロジー・ECセクターに対する先行き不透明感を一気に高めました 。中国企業はMSCI新興国市場指数の中でも大きな構成比率(約23%)を占めるため
、この規制リスクの再燃が、アジア全体、ひいては新興国市場全体の重荷となったのです。
今回の新興国株の下落は、単一の原因によるものではなく、以下の3つの「嵐」が同時に発生したことで、その衝撃が増幅されたものです。
これらが重なったことで、投資家はリスクを取ることを極端に嫌う「リスクオフ」姿勢を強め、新興国市場からの資金流出が加速したのです。
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