なぜCXMTは、これほど巨額の資金を必要としているのか。その答えは、爆発的なAI需要と、そのための先端工場と技術への投資にある。
CXMTの2026年第1四半期(1~3月期)決算は、その事業の急拡大を如実に示している。純利益は約33億元(前年同期は16億元の純損失)と、V字回復を達成した。 AIサーバー向けなどの需要増を背景に、収益は大きく改善している。今回調達する資金は、DDR5やHBM(広帯域メモリ)といったAI向け先端DRAMの量産ライン増強や研究開発に投じられる計画だ。
一方、西安に拠点を置くUniICの歩みは、はるかに控えめで慎重だ。
2026年6月の報道によると、UniICは中国本土での上場に必須とされる「IPO指導(Tutoring)期間」を完了した。2026年初頭から始まったこの5カ月間に及ぶプロセスを経て、企業統治や法令遵守といった上場企業としての基礎的な準備を整えたことを意味する。
UniICもまた、技術面では着実に布石を打っている。2025年半ばには、中国の店頭株式市場である「全国中小企業株式譲渡システム(NEEQ)」のイノベーション層(Innovation Tier)に移行し、私募債など新たな資金調達手段を確保。高容量のLPDDR4x/5x製品の投入や、次世代車載グレードのメモリチップ開発計画も発表している。
しかし、AI特需という大波に乗り、巨額の資金を必要とするメインプレイヤーのCXMTと、清華系の小さなライバルであるUniIC。中国DRAM業界のIPOレースは、両者の圧倒的なスピード差を映し出している。
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