欧州連合(EU)の「エンジン」とも言える主要6カ国が、長年の懸案であった資本市場監督の一元化に向けてついに舵を切りました。2026年5月28日(5月29日報道)、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ポーランドの蔵相(通称「E6」)はベルリン近郊の国賓館に集まり、域内の重要な市場インフラに対する監督権限を、パリに本部を置く欧州証券市場監督局(ESMA)へ段階的に移管するという欧州委員会の提案を支持することで共通の立場に合意しました ![]()
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この歴史的な歩み寄りは、27カ国に分断された欧州の資本市場を統合し、低成長と米中との厳しい競争に直面するEUの競争力を根本から立て直すための「資本市場同盟(CMU)」構想の中核をなすものです ![]()
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なぜ今回の合意が「歴史的」なのか
これまでドイツやイタリア、オランダなどの大国は、自国の監督権限がEUの機関に奪われることに対して強く反対してきました。各国の金融監督当局や市場関係者には「国ごとに異なるルールや慣行があり、それをパリの一機関に委ねるのはリスクが大きい」という強固な意見があったため、交渉は10年以上にわたって難航していたのです。
その膠着状態を打破したのが、E6蔵相による今回の政治的妥協でした。ドイツのラース・クリングバイル財務相は「E6の結束はEU全体への重要なシグナルだ」と述べ、その意義を強調しています ![]()
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