成長は広範囲に及ぶが、特に南欧で顕著だ。ACEAのデータによると、年初来のBEV登録台数はイタリアで73.1%増、フランスで48.2%増、ドイツで41.3%増。欧州代替燃料観測所(EAFO)も、2026年第1四半期のBEV登録がイタリアで約66%増、フランスで約51%増と、これまで「後進地域」と見られてきた市場で普及が急加速していることを確認している
。
BEVが急増する一方で、従来型の内燃機関市場は急激に縮小している。2026年1~4月のEUにおけるガソリン車の登録は17.7%減少し、第1四半期の市場シェアは前年同期の28.7%から**22.6%**に急落した。ディーゼル車のシェアも長期的な減少傾向を続けている。
BEV、PHEV、フルハイブリッドを含む「電動化車両」は、今やEU新車販売の**68%を占める。ハイブリッド車は依然として38.2%**のシェアで最も人気のあるパワートレインだが、成長の勢いはほぼ完全にBEVにある
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2026年4月は、中国ブランドにとって象徴的なブレイクスルーとなった。Dataforceの集計によると、中国メーカーのEV販売台数は前年比2倍以上の3万8281台に達し、欧州の電気自動車販売に占めるシェアが単月として初めて15%を超えた。
欧州最大の自動車市場であるドイツで傑出したのがBYDだ。独連邦自動車局(KBA)のデータによると、BYDは4月に独市場で過去最高となる4705台を登録。前年同月比200.4%増という驚異的伸びで、市場シェア1.9%を獲得した。EU全域では、BYDの販売台数は2026年1~2月時点ですでに3倍以上(179%増)となっていた
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ステランティスと中国合弁を組むLeapmotor(リープモーター)も、ドイツで2026年1~4月に4523台を納入し、前年同期比358%増を記録。4月単月の販売は4倍以上に跳ね上がったとKBAは伝える。世界全体では、4月の過去最高となる7万1387台をデリバリーし、73.9%増を達成している
。同ブランドは現在、スペインのサラゴサにあるステランティス工場を欧州生産拠点として整備中で、2026年第3四半期の生産開始を予定している
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この快進撃は、EUが中国製EVに課す関税制度が続くなかで起きている。ステランティスは、使用率の低い欧州工場をLeapmotorに静かに提供しており、中国の競合を欧州の産業基盤に実質的に組み込む格好だ。
テスラは、1年以上続いた低迷を経て、ここ数年で最も力強い欧州販売を記録した。ACEAのデータによれば、EUでの4月登録台数は前年同月比67%超増の9169台。英国、ノルウェー、スイス、アイスランド、リヒテンシュタインを含む広域欧州では、登録台数が1万654台に達し、前年同月比46.5%増となった
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加速の背景には複数の政策要因がある。EUの2025~2027年CO₂フリート目標が主要な規制メカニズムであり、自動車メーカーは高額な罰金を避けるためにゼロエミッション車の販売比率を引き上げることを事実上義務付けられている。環境NGOのTransport & Environmentによる2026年進捗報告書は、BEVの成長軌道をこの目標達成と明確に結びつけ、市場シェアが**2026年に23%、2027年に28%**に達すると予測している。
EAFOは、欧州主要国での購入補助金の導入・拡充、税制優遇の改定、充電インフラの拡大が、BEV急増を支えていると分析している。2035年の新規内燃機関車販売の事実上の禁止も、業界全体の長期的な製品計画を方向付け続けている。
複数の信頼できる予測は、2026年のEUのBEV市場シェアを23%~25%のレンジに収斂させているが、最終的な数字はインセンティブの継続性、中国OEMの拡大ペース、そしてマクロ経済環境に左右される。
2026年の最初の4ヶ月ですでにEUのBEVシェアは19.7%に達しており、年初来の軌道が維持されれば、通年23%という目標は十分に射程圏内だ。ただし、補助金の縮小、急激な関税の引き上げ、あるいはマクロ経済の減速が起これば、数字は下方に振れる可能性もある。
2026年4月が歴史に刻まれるのは、欧州のEV市場が二つの象徴的ラインを同時に越えた月だからだ。新車の5台に1台が完全電動化され、EVの7台に1台が中国ブランドの名を冠するようになったのである。