例えば、正方格子(√n × √n の格子)に点を並べると、隣接する点どうしの水平・垂直方向で多くの距離1のペアが生まれます。このような構成により、n にほぼ比例する数のユニット距離を作れることが知られています 。
しかし「どんな配置でもそれ以上にはならない」という上限を示す証明は難しく、現在の最良結果は次の通りです。
1984年、スペンサー、セメレディ、トロッターが次を証明しました。
最大数 ≤ O(n^(4/3))
つまり、どんな点配置でもユニット距離の数は n^(4/3) のオーダーを超えないことが示されています 。
まとめると、現在知られている範囲は次の通りです。
下界: n^(1 + Ω(1 / log log n))
上界: O(n^(4/3))
予想: n^(1 + o(1))
この 上界と予想の間のギャップが、問題の核心です。数学者たちは長年この差を縮めようと研究を続けていますが、決定的な突破口はまだ見つかっていません 。
エルデシュのユニット距離問題は、1946年に提起されて以来、離散幾何学と組合せ幾何学の中心的な未解決問題の一つです。
したがって、この予想を完全に証明する一般解は現在も存在していません 。