企業買収や統合の動きも続いた。特にAI関連技術の取り込みを目的とした案件が目立つ。
こうした動きは、欧州のテック企業が専門スタートアップを取り込むことで製品開発を加速する戦略をとっていることを示している。
スタートアップへの資金供給を支えるVCファンドの立ち上げも相次いだ。
Mouro Capitalは第3号ファンドの4億ドルのファーストクローズを発表。Banco Santanderが主要出資者となり、同社の累計運用コミットメントは10億ドル超に達した。投資対象はAI、データ基盤、ブロックチェーン、コンプライアンス技術など金融サービスを変革する分野だ。
また、Skybound Venture Capitalは3800万ドルのオーバーサブスクライブで初回クローズを完了。欧州投資基金(EIF)が主要投資家となり、プレシード〜シードのディープテック企業への投資を行う。
投資以外でも、欧州テックの勢いを示す発表がいくつかあった。
ベルリンのディープテック企業Dunia Innovationsは、AIによる材料開発を加速させる**「GigaLab」を建設すると発表。投資額は2億8000万ユーロ**で、6,000平方メートルの自律型研究施設になる予定だ。Siemens、ABB Robotics、NVIDIA、AWSなどが技術面で協力する。
一方フィンテックでは、英国のデジタル銀行Monzoが強い業績を報告。2026年度売上は17億ポンド(前年比39%増)、税引前利益は8730万ポンド(前年比44%増)となった。顧客預金は257億ポンドに達している。
今回のニュースをまとめると、いくつかの傾向が浮かび上がる。
そしてMonzoの業績が示すように、欧州フィンテックの一部は急成長フェーズから収益性重視の成熟段階へ移行しつつある。
個々の案件の規模や分野はさまざまだが、1週間の動きを見るだけでも、欧州のテクノロジーエコシステムが多方面で拡大を続けていることがはっきりと読み取れる。
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