メモリメーカー各社は巨額の投資で生産拡大を進めているが、半導体工場(ファブ)の立ち上げには非常に長い時間がかかる。
一般的に、新しい先端メモリ工場が市場に影響するまでには次の工程が必要になる。
・工場建設
・製造装置の設置
・プロセス調整と歩留まり改善
・顧客による品質認証
こうした長期需要を見据え、マイクロンは米国内で大規模な生産拡大を計画している。
主な計画は次の通り。
・アイダホ州ボイシ:最先端メモリ工場の新設
・ニューヨーク州クレイ:最大4つの巨大ファブからなる半導体複合施設
・バージニア州マナサス:既存工場の近代化と拡張
マイクロンだけでなく、韓国のサムスン電子やSKハイニックスなど他の大手メモリメーカーも同様の見方を示している。
AI向け製品への生産シフトは、消費者向け電子機器にも影響を与え始めている。
メモリメーカーが利益率の高いAI用メモリを優先するため、PCやスマートフォン向けのDRAMは供給がタイトになり、部品価格の上昇圧力が強まっている。実際、一部のメーカーはメモリ価格の上昇が利益を圧迫し始めていると警告している。
今回の不足について、マイクロン経営陣は従来の半導体景気のような短期的な循環ではなく、AIによって生まれた構造的な需要変化だと説明している。
AIデータセンターの建設が世界中で進み、従来のコンピューティングよりもはるかに多くのDRAMとHBMが必要になる状況が続く限り、メモリ市場は長期的に供給不足の状態にとどまる可能性が高い。
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